就活の悩みや不安を相談できる就職エージェントneo

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【企業トップ×就活生対談】社会の変化にアンテナを張りインプットし続けることの重要性-三洋興熱-

「知っている企業以外の優良企業を探したい」「ナビ掲載の企業を見ていてもイマイチ魅力がわからない」と悩む就活生は多いと思います。この企画では私たち大学生が社長や人事部長、経営者へのインタビューを通して企業の魅力や想いを伝えることで、みなさんの「わからない」を「わかる」に変えます。

今回は大学生の松村が、三洋興熱の笹井祐三会長にお話を伺いました。

同社はエネルギーを中心に3つの柱(カーライフ&エネルギー事業、ホームライフ事業、設備事業)の事業を展開している、創業70年の会社です。エネルギー事情が激変する中、変化に対応しながら、地域のお客様に快適で温もりのある生活環境を提供することを目標としています。

目次

企業を知ろうー三洋興熱ってどんな会社?ー

三洋興熱の魅力

三洋興熱の特徴を4つのP(理念・職業・給与・人)でまとめてみました。

実際にどんなことをやっているの?

同社はエネルギーを中心として「カーライフ&エネルギー事業」、「ホームライフ事業」、「設備事業」の3つの事業において価値提供をしています。

まずはカーライフ&エネルギー事業についてです。

カーライフ&エネルギー事業部においては、車両販売については、「フラット7で月々1万円から」と言う新車の店舗販売方式を先進的に取り入れた結果、 現在では軽の新車販売のサブスクリプション市場で、地域で突出した地位を確保されています。

また、北海道・十勝でENEOS給油所を展開したり、インターネットで24時間簡単に注文できサポートも充実している灯油配送も行っています。

展開しているENEOS給油所
灯油配送の様子

他にも、スーパーピット車検・鈑金も行っていて、整備も価格も安心のスーパーピット車検や鈑金、車販や買取、洗車・コーティングのサービスも提供しています。

スーパーピット車検・鈑金の様子
自動車販売・買取店
洗車・コーティングの様子

次にホームライフ事業についてです。

LPガスにおいては安全に使ってもらうために、定期点検・調査、ガス配管工事、緊急時対応を行っています。住宅関連商品においては、販売や取り換え工事、地域に根付いた秋の感謝祭イベントなども行っています。

LPガス点検の様子
秋の感謝祭イベント

また、一人ひとりの目的に適う提案を行うリフォーム事業や、ストーブ・ボイラーの分解整備なども行っています。

リフォームモデル1
リフォームモデル2
ストーブの分解整備の様子

そして設備事業についてです。

工事実績としては、庁舎・公共施設、教育・文化施設、病院・福祉施設、商業施設、事務所・工場・マンション・集合住宅など多岐に渡ります。ECO事業としては、太陽光発電システムや地中式ヒートポンプシステム、太陽光集熱パネルシステムなどを取り扱っています。

設備工事を施工した「ますやパン麦音店」
太陽光発電システム

十勝の管工事部門においては12年連続1位(※国土交通省管轄の経営審査事項の評点)を獲得し、若手社員も多く新しいことにもどんどんチャレンジ出来るような社風のある、三洋興熱さん!

実際に笹井会長にインタビューをし、現在までの経緯や悩んでいる学生へのアドバイスをもらい、以下にまとめました!

【インタビュー】経営者としての困難

ーはじめまして。本日は貴重なお時間を頂き本当にありがとうございます。

では早速ですが、インタビュー始めていきたいのでよろしくお願いします!

笹井会長:はじめまして!よろしくお願いします!

ーはじめに、会長になるまでの想いやきっかけなどの経緯をお聞きしたいです。

笹井会長:当時は学校卒業後、8年半東京の大手企業に勤めておりましたが、親から誘いを受けまして、当社に取締役として入社しました。

実質副社長としての立場で4年間働いた後、35才から今年の6月に代表取締役会長に就任するまでの40数年間社長をしていました。

当時は若くしてこの役職に就くことに心配や不安は全くなかったのですが、やはり実際はそんな甘いものではなかったですね。

ーそうだったのですね。35才ととても若くして社長になられたとのことですが、実際に困難だった経験はありますか?

笹井会長:入社当時の1番の課題としては、石炭の事業のみに力を入れていて、他の分野が全て赤字だったことです。

石炭は他の人に任せて、赤字になっている他の事業を黒字にするために力を注いだ時代でした。

しかし40代前半に体を壊してしまい、約10年の間は体が万全ではありませんでした。

そのため先頭に立ってガンガンみんなを引っ張るよりも、みんなの背中を押す形のリーダーシップに徹した結果、現在は石炭以外の他の分野で利益を安定的に出している状態です。

人の力を借りたり、人のやる気をいかに引き出すかということに注力したことで、石炭がなくなる中で、それ以外の事業を軌道に乗せることが出来ました。

【インタビュー】組織やマネジメント、3つの柱からなる事業に対する想い

ーここからは組織やマネジメント、3つの柱からなる事業に対する想いをお聞きしたいと思います。困難を乗り越える際に社員の背中を押す形のリーダーシップに徹したとのことですが、具体的にマネジメントにおいてどのように普段意識されていますか?

笹井会長:はい。私はマネジメントにおいて、人をやる気にさせるモチベーション管理の部分が非常に大切だと思っているため、社員一人一人に対し同じ仲間として接することとその雰囲気作りを日々意識しています。

具体的には、社員の成果を常に把握して、

「やったね!!!頑張ったね!」

と、厳しい時もそれぞれの状況を正しく評価して励ましたり、また日頃から食事会や年度末などの節目に社員のみんなに声をかけて、コミュニケーションを積極的に取るようにしています。

ー続けて事業について、御社はエネルギーを中心に住宅や車関係まで手掛けていらっしゃいますが、お客様や社会に対する想いをお聞きしたいです。

笹井会長:まず私たちが最も大切にしていることは、お客様にご満足いただける価値提供をすることです。

実際に「三洋さんに任せれば安心だ」とよくお客様から言っていただいていますし、これからもますますお客様との信頼関係を大切にしていきたいです。

またエネルギー事情が激変する中、環境問題という新たなトレンドにも着手して参りましたが、これからもイノベーションを追求しながら、地域にも貢献し続ける会社でありたいと思っています。

【インタビュー】採用に関してと、学生のみなさんへのメッセージ

ー採用において、どのような人材と一緒に働きたいと考えていますか?

笹井会長:最近、「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」という本を読んだのですが、その本の最後に出てくるような「笑顔の連鎖を作る」ことができる人材と特に一緒に働きたいですね。

具体的には、相手の立場を考慮しつつ、相手の良いところはしっかり褒めながら自分の主張もしっかり言える人、常に上昇志向を持ち他のメンバーを巻き込みながら前に進める力がある人です。

ー貴重なお話をありがとうございます。最後に、社会人になる学生に対してアドバイスをお願いしたいです。

笹井会長:就職活動において、会社ごとに求める人材は違います。

現代の社会のあり方や会社やそれぞれが求めている人材を知り、そして本を読むなどインプットしながら自分を磨いていくことが大事だと思います。

みなさんにはぜひ、表現力を磨きアウトプットしていくことを意識しながら、就職活動に取り組んで有意義な時間を過ごしていただきたいです。

業界を知ろうー石油業界・自動車整備業界・ガス業界・空調設備業界とは?ー

改めて石油業界・自動車整備業界・ガス業界・空調設備業界の構造や動向についておさらいをしておきましょう。

今回インタビューした三洋興熱では、エネルギーに関する複合的な事業を展開しているため、ここではエネルギー業界の中でも、石油・自動車整備・ガス・空調設備の4つの業界について簡単に説明していきます。

石油業界

石油業界では主にガソリンスタンドなどの石油販売が主な仕事内容になります。業界動向の1つの指標として給油所の数をみてみると、エネルギー庁の発表では、2010年では3万8,777カ所もあった給油所も2019年度(2020年3月31日現在)は2万9,637カ所に減少しています。このような厳しい流れは、自動車運転人口の減少や電気自動車の普及、CO2排出量削減などの影響により、石油の需要が縮小傾向にあることがあげられます。

そのため多くの企業では、カーシェアリングサービスや中古車販売など事業を多角化する、石油ではなく再生可能エネルギーなどの新エネルギーに注力する、など取り組みを行っています。

自動車整備業界

自動車整備業界の市場規模は5.6兆円の市場となっています。この中には具体的に4つの業態があり、それぞれを売上高とともにみると、専業(街の整備工場など独立系、モータス):1兆9,854億円、兼業(ガソリンスタンドやオートバックスなど):6,796億円、ディーラー:2兆7,749億円、自家(タクシー会社など):2,162億円となっています。三洋興熱ではガソリンスタンドを複数保有していることから、兼業の分類になります。

自動車整備業界の市場は、2006年をピークに減少気味ですが、2010年からの10年間をみると微増の傾向にあります。ディーラー・兼業は整備売上を伸ばし、専業は売上を落としている状態で、大手自動車会社が整備も含めた車販売のサービスを充実させているため、専業の分類にあたる町の整備屋が減少していくと思われます。市場全体としては、堅調な自動車業界の流れと同じですが、今後自動運転などの先端技術によって専門的な整備の需要が拡大する予想もできます。

ガス業界

ガス業界は「都市ガス」と、「LPガス(いわゆるプロパンガス)」に大別することができます。都市ガスは東京ガス、大阪ガスなど大小合わせて約200社ほどの企業があり、LPガスの会社は全国に約2万社ほどあります。三洋興熱では、LPガスの販売や住宅設備の販売を行っています。

2016年4月の電力の小売り全面自由化に続き、2017年4月には都市ガスにおいても全面自由化が始まったことにより、電力、ガス業界は競争が激しくなってきています。

また、大手ガス会社がガスで電気とお湯を作る家庭用燃料電池「エネファーム」の普及活動を行っていたり、温暖化防止のための再生可能エネルギーに注目が集まったりしているなど、ガスを含めたエネルギー産業は注目すべき業界ともいえるでしょう。

空調設備業界

空調設備業界では、冷暖房の設置工事をはじめ、建物設計・施工や、電気・ガス工事、建物の保守点検などの事業を行います。空調設備の工事に合わせたサービスを提供しており、冷暖房の設備工事と並行して行う工事(給排気・電気・ガス工事など)を行ったり、工事を終えた後の保守点検を行ったりします。

空調設備業界は、東京オリンピック開催に向けて建設業が追い風の時に同じように好景気でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で建設案件の中止や延期が重なり、景気が落ち込む形となりました。とはいえ、空調設備は定期的なメンテナンスが必要なことや、エコや節電に適した高度な設備の登場により、今後も市場は拡大していくと予想できます。

最後にー三洋興熱のインタビューを通してー

インタビューを通して、社員との積極的なコミュニケーションや社員のモチベーション管理のためにもマネジメントやリーダーシップについても貪欲に学んだことを実践し続けている笹井会長は大変素敵だと思いました。

そんな笹井会長がいるからこそ、社員が若くしてもチャレンジし続ける社風があるのだなと感じました。

就職活動においてインプットすることも多く悩んでいる就活生の方も多いと思います。インプットしたことを自分のものにするためにも、私も残りの学生生活や社会人になってからも、目標に向かって表現力を磨き、アウトプットしていくことを意識して過ごしたいと思いました。

改めて、笹井会長貴重なお時間をありがとうございました。

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