●モチベーショングラフを作成する際は[ありのままを書く]ことが重要であるため、[就活で使えるかは考えない][自分を良く見せようしない]という2点を意識すると良い。
●モチベーショングラフを作成した後はそれで終わりではなく、就活を通して得た気付きも追記できるとさらに自己理解を深めることができる。
モチベーショングラフを作成すると、幼少期から現在までの出来事の中で、自分がどんなときにモチベーションが上がるのか、逆にどんなことがあるとモチベーションが下がるのかを、わかりやすく可視化することができます。
そのためモチベーショングラフは自己分析だけではなく就活の選考で活用されることもあります。
本記事では「自己分析のやり方を調べていたら、モチベーショングラフの作成をおすすめされたけど、どうやって書くんだろう?」と悩んでいる就活生に向けて、『モチベーショングラフを活用した自己分析のやり方』を紹介していきます。
自己分析に悩んでいる就活生は、是非本記事を参考にモチベーショングラフを作成し、自身の過去の経験を振り返ってみてください。
モチベーショングラフとは?
モチベーショングラフとは、自身のモチベーションの変化を表したグラフのことで、自己分析の方法の1つです。
モチベーショングラフは、幼少期から現在までの出来事において「いつ、どんなときにやりがいを感じたか?」あるいは「どのような時にやる気をなくしたのかと感じたのか?」「気持ちが落ち込んだか?」といった自分の気持ちの変化をグラフに書き込むことで完成します。
一般的にモチベーショングラフは、上記図のように横軸を時間の流れ、縦軸をモチベーションの高さとして設定し、モチベーションの波を書き込みます。
モチベーショングラフを作成すると、幼少期から現在までの出来事の中で、自分がどんなときにモチベーションが上がるのか、逆にどんなことがあるとモチベーションが下がるのかを、過去の経験を整理しながらわかりやすく可視化することができます。
自己分析でモチベーショングラフを作成するメリット
モチベーショングラフを作成することで[モチベーションの源泉がわかる][説得力のある自己PRを作れる]というメリットがあります。
なぜこれらのメリットを得ることができるのかについて以下で詳しく解説していきます。
モチベーションの源泉がわかる
モチベーショングラフを作成する際は、過去の出来事に対して当時どれくらいのモチベーションがあったのかを記入していくため、自分がどんな時にモチベーションが高くなるのか、または低くなるのかを分析することができます。
自分のモチベーションの源泉を知ることは仕事や企業選びの軸にも繋がるため、非常に重要です。
なぜなら「自分はこういう環境なら頑張れる」「こういう状況ではやる気をなくしやすい」などの自己認識を掘り下げることができていると、職種や業種にこだわらず自分に合った仕事や企業を選ぶことができるようになるからです。
とはいえ、就活生の中には「このサービス/商品が好きだから…」「大手企業だから…」という理由だけで企業を選んでしまい、いざ入社をしてから仕事内容や環境が合わず早期離職となってしまうケースが少なくありません。
このように入社してから後悔することがないように、モチベーションの源泉は何なのかをしっかりと把握して自分に合った仕事や企業を選べるようにしましょう。
説得力のある自己PRを作ることができる
ガクチカや自己PRのエピソードが浮かばない就活生の中には、自分が頑張ったことや挫折したことが思い出せないという人もいるのではないでしょうか?
このような状況の就活生にはモチベーショングラフの作成がオススメです!
モチベーショングラフは自分の過去の経験に対してその時どんな考えを持ち、どんな感情だったのかを深堀りしていくため、過去の自分についてしっかりと振り返ることができます。
また、頭の中で振り返るだけでは気付けなかった自分にとって大切な過去の経験を見つけることも可能です。
このように過去の経験を踏まえてエピソードを作成することで、より説得力のある自己PRやガクチカを作ることができるでしょう。
またモチベーショングラフを作る際は、「その経験において何がモチベーションとなったのか?」「どうして悔しいと感じたのか?」といった深堀りも合わせておこなうため、面接などでエピソードを深堀りされても、スムーズに回答することができるはずです。
今回紹介しているのはこちらの5つです。「マインドマップ・モチベーショングラフ・SWOT分析・自分史・本の活用・ジョハリの窓」それぞれの特徴を理解して自分に最適なものを選びましょう。
モチベーショングラフの作り方
モチベーショングラフには特に決まった書き方はありませんが、「何をどこから書き出せばいいのかがわからない…!」という就活生に向け、モチベーショングラフの作り方を5ステップに分けて紹介していきます。
是非、以下を見ながら実際にモチベーショングラフを作成してみてください。
(1)2つの軸を書く
繰り返しになりますが、モチベーショングラフは『横軸を時間の流れ・縦軸をモチベーションの高低』と設定し、モチベーションの波を書き込みます。
まずは図のように軸となる2つの線を書きましょう。
出来るだけしっかりと過去の出来事を振り返るためにも、横軸(時間の流れ)は[幼少期・小学生・中学生・高校生・大学生・現在]と6つに分けて設定してみると良いでしょう。
(2)出来事を具体的に書く
次にモチベーションが高い時、低い時など、自分の中で印象に残っている出来事を具体的に書き込んでいきます。
例えば[受験に失敗した]という出来事あった際、そのことだけを書くのではなく、「1年間毎日○時間以上受験勉強をしていたが、第一志望の高校に受からなかった」など、できるだけ詳細を記入することを意識してください。
(3)出来事が起こった際の感情や思考を書く
出来事の詳細を書き出したら、次はその出来事が起こった時の感情や思考を書き込みます。
理由としては感情や思考を書くことで、あなたがどんな時に喜びを感じ、どんな時に悲しみを感じるなどの価値観を知ることができるためです。
図のように感情を書き出したら、今度はその感情に対して「なぜ?」と問いかけてみましょう。
モチベーショングラフを作成する上ではこの感情や思考を書き込む作業が最も重要となるため、自分に何度も「なぜ?なぜ?」と問いかけ、そのような感情になった理由をしっかりと深堀りしてください。
(4)感情や思考に共通点を探す
モチベーショングラフ上に記入している複数のエピソードの中で、それぞれのエピソードを深堀りした際に出た感情や思考で共通している部分がないかをチェックしていきます。
具体的にはモチベーションが高いエピソード同士を比べ、高い時期に共通する要素があるかどうか、モチベーションが低いエピソード同士を比べ、低い時期に共通する要素があるかを考えます。
またモチベーションが高いエピソードと低いエピソードを比べ、どのような時にモチベーションが上がるのか、または下がるのかを考えることでモチベーションの根源を見つけることもできるでしょう。
今回の図の例で考えてみると、モチベーションが高い時に共通する要素は「仲間と一緒に何かに取り組んでいる時」、低い時に共通する要素は「ずっと頑張ってきたことに対し結果が出なかった時」になります。
このようにそれぞれのエピソードを比べて見つかった共通点こそがあなたの特性や価値観となります。
(5)言語化する
ここまでのステップを通して、あなたの価値観やモチベーションの源泉が浮き出てきたと思います。
モチベーショングラフを作成したことで満足し終わってしまう就活生も少なくありませんが、大事なのはモチベーショングラフで明らかになった自分の価値観やモチベーションの源泉を言語化することです。
就活で役立てるためにもここでしっかりと言語化しておきましょう。
自己分析でモチベーショングラフを作成する際の注意点
モチベーショングラフを書く際に大切なことは[ありのままを書く]ということです。
自己分析は自分について理解するためにおこなうものであるため、モチベーショングラフを作成する際自分をよく見せようとしたり卑下したりする必要は全くありません。
ここではモチベーショングラフを作成する際、必ず意識してほしい2つのポイントを紹介します。
就活で使えるかは考えずささいなことでも書き出す
モチベーショングラフを作成する際に、はじめから[就活で活用する]という目的で作成してしまう人も少なくないと思います。
しかしモチベーショングラフを作成する際にこの目的を意識しすぎてしまうと、「この経験は選考では見栄えが悪いかな…」「この経験は人に知られたくない…」といった考えから、過去の振り返りに苦戦することになるでしょう。
このような人からの見られ方を意識した自己分析では、本当に自分が大切にしている感情や価値観が見えづらくなってしまいます。
そのため、モチベーショングラフを作成する際は、人からの見られ方や選考での見られ方を気にせず、まずは正直に書き込むようにしてください。
自分を良く見せようとせずに、ありのままを書き出す
過去の経験を振り返りモチベーショングラフを作成していると、自分の考えや性格の特徴が見えてくると思います。
その際、短所や弱みなど自分に都合の悪い点はつい見ないようにしがちですが、気づいたことはまずは何でも書き出してみましょう。
正直に書かないとあなたの本当の価値観を見つけることはできません。繰り返しになりますが、モチベーショングラフを書く時は、自分の感情や思考を素直に書くようにしてください。
また就活では長所や強みだけではなく、短所や弱みに関する質問を受けることが多々あります。この質問では、その学生が自分の欠点を把握した上で、改善するためにどのような行動を取っているのかを知ろうとしています。
そのため、モチベーショングラフを作成する際はネガティブな内容も含めありのままを記載するようにしましょう。
選考を通してさらに自己分析を深めよう!
モチベーショングラフを作成すると、自分で気付いていなかった価値観や考え方などいろいろな発見があると思います。
また就活ではいろいろな企業の選考を通して、考えが変わったり新たな自分の考え方に気づいたりすることもあるでしょう。
そのためモチベーショングラフは[自己分析のために作成したから終わり]ではなく、就活を通して気付いた自分の変化や出来事もグラフに追記するようにし、選考を通してさらに自己理解を深められるよう活用していきましょう。
まとめ
幼少期から現在までの経験を深堀りしモチベーションの源泉を知ることができると、職種や業種以外の企業選びの軸を定めることができます。
実体験をもとに自分に合う仕事を見つけたいという方は、本記事で紹介したやり方を参考にしてみてください。
またその他の自己分析のやり方についても下記の記事にて紹介しています。自分にあった自己分析のやり方を探すためにもぜひ関連記事も合わせてご確認ください。
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