●就活は『自己分析⇒業界研究⇒履歴書作成⇒会社説明会・座談会参加⇒Webテスト対策⇒エントリーシート対策⇒面接対策』の流れでおこなう。
●就活が本格的に始まる前に[スーツ・鞄・靴][証明写真]を準備しておくと、焦らずに就活に臨むことができる。
今まで経験してきていない就活に対して「やり方がわからない…」と感じるのは当然のことです。
しかし、わからないことをそのままにして就活をおこなってしまうと、自分の強みを理解することができなかったり、面接でうまく話せなかったりなど、後々辛い思いをしてしまうでしょう。
本記事では就活を本格的に始めようと思ったけど、「何をしたらいいのかわからない」という人に向けて、就活の進め方を紹介していきます。
就活のやり方がわからない人は就活のスケジュールを把握しよう!
まず、就活のスケジュールを大学3年生の6月〜大学4年生の9月まで、月別に紹介しておきます。一般的なスケジュールと自分の状況を照らし合わせてみましょう。
加えて、各月に何をすべきなのかについて具体的に紹介しますので是非参考にしてください。
大学3年生の4月~9月
企業によって異なりますが、サマーインターンは7月頃からおこなわれることが多いため、5月頃から選考対策を始めるのがおすすめです。
まずは自分が参加したいインターンを決めることから始めましょう。
なんとなくで参加するインターンを決めるのは難しいと思うので、まずは自己分析をおこない、どんな仕事がしたいのか、得意なこと、好きなことは何かを考えてみてください。
自分のやりたいことや好きなことがある程度明確になったら、続いては業界・企業研究をおこない、先ほど洗い出したやりたいこと、得意なことを活かせる業界はどこかを探します。
業界が絞れたら、就活サイトなどを利用し、サマーインターンをおこなっている企業を探しましょう。
興味のあるサマーインターンが見つかったら、選考の有無を確認し、選考がある場合は、選考フローを調べ、選考フローに合った対策をおこないましょう。
大学3年の10月~2月
大学3年の10月~2月は本選考に向けた選考対策をおこないましょう。具体的には[ES対策][Webテスト対策][グループディスカッション対策][面接対策]をおこないます。
これらの選考対策は思っている以上に時間を要するため、なるべく早い時期からおこなうことをオススメします。
また、志望業界が全然決まっていないという就活生は、秋・冬インターンに参加し、自分に合う業界を探してみましょう。
以下の記事で[ES対策][Webテスト対策][グループディスカッション対策][面接対策]の具体的な対策方法について紹介しています。
これから対策をしようと思っている就活生は是非参考にしてみてください。
大学3年の3月~5月
企業の選考開始時期は、経団連に加入しているかどうかで大きく変わります。
経団連に加盟している企業の場合、3月に企業の広報活動が解禁され、個別説明会などが開催される一方で、非加盟企業の場合は3月時点でエントリー・選考が開始されます。
つまり非加盟企業の方が、早い時期から就活が始まります。
そのため、経団連に加入している企業を受ける人は、就活サイトに登録し、企業説明会に応募しましょう。
非加盟企業を受けるという人は、上述したように3月から選考が始まる企業も多いため、就活サイトに登録し、自分の興味のある企業にエントリーするようにしてください。
大学4年の6月~9月
大学4年の6月~9月は、多くの企業が本選考を開始し、採用活動が本格化する時期です。
6月頃には面接やグループディスカッションなどの選考が増えてくるため、自己PRや志望動機をしっかりと準備しておかなければなりません。
企業によっては、6月よりも早い時期から選考をおこなう場合もあります。
このような企業の場合、早期選考を受ける条件としてインターンシップへの参加を設けているケースも多いため、事前に調べておくようにしましょう。
この時期は内定を獲得するための重要な時期です。複数社の選考を受ける場合は、各社の選考日程をしっかりと管理し、対策を十分におこなった上で選考に臨むようにしましょう。
大学4年の10月以降
大学4年の10月以降は、就活の最終段階に入ります。この時期は、内定を獲得した学生が多くなる一方で、まだ獲得できていない学生も一定数います。
そのため10月時点でまだどこからも内定をもらっていないという就活生は、自分に合った企業を見つけるためにも、引き続きエントリーを続けましょう。
企業によっては追加募集をおこなう場合もあるため、常に新しい情報にアンテナを張っておくことが大切です。
また、10月以降は卒業論文や学業との両立が求められるため、時間管理が一層重要になります。
就活と学業のバランスを取りながら、効率的に活動を進めなければならないため、1人で就活を続けることに不安を感じている人は、就活エージェントなどを利用するのもオススメです。
就活の進め方と対策
初めての就活では何から始めれば良いのか、悩むことが多いでしょう。そのような就活生に向けて以下では、就活の進め方と対策について紹介していきます。
自己分析をする
就活準備を始める際は、まず自己分析からおこないましょう。自己分析は、この後の業界・企業研究やエントリーシート対策、面接対策にも紐付いてくるため、怠ってしまうと追々苦労をすることになります。
自己分析をおこなう目的は『企業選びの軸を明確にする』『自分を最大限アピールするため』です。やり方は6つあり、人によってやりやすい方法が異なるため、自分に合うやり方を見つけましょう。
・マインドマップ :自分の思考を整理することが出来る方法
・ジョハリの窓 :自分から見た自分と周囲が感じている自分を比べることが出来る方法
・モチベーショングラフ:自分のモチベーションとなる源泉を知ることが出来る方法
・SWOT分析 :自分の長所・短所、市場や業界の動向等から自分について深堀りする方法
・自分史 :過去の実体験を書き出し、出来事を深堀りする方法
・他己分析 :客観的立場から自分の強みや弱みを聞くことで、自分を深堀りする方法
詳細なやり方を知りたい人は下記のURLを確認してみてください。
業界研究
次におこなうのが業界研究です。自己分析で就活の軸や自分の強みを理解できたら、それにマッチする業界を探していきましょう。
業界研究をしっかりとおこなっておかないと、面接の際に「なぜこの業界にしたのか?」と問われた際に適切に答えられません。
他にも「他に見ている業界はあるの?」「この業界のビジネスモデルは理解してる?」と質問される可能性もあります。
上記のような質問に回答できないと熱意がないと判断され選考通過率は下がってしまうため、きちんと業界研究は丁寧におこないましょう。
業界研究は以下の流れに沿っておこないます。
・説得力のある志望動機、自己PRを書くため
・志望業界を絞るため
・志望業界について知るため
・視野を広げるため
やり方の詳細が知りたいという就活生は以下の記事をご確認ください。
履歴書を作成する
履歴書は、採用担当者にあなたの第一印象を伝える重要な書類です。まず、基本情報として氏名・住所・連絡先を正確に記入します。次に、学歴を時系列で記載します。
さらに、自己PRや志望動機を具体的に記載し、自分の強みや企業に対する熱意をアピールしましょう。特に、志望動機はその企業を選んだ理由や入社後にどのように貢献できるかを重点的に述べると効果的です。
最後に、誤字脱字がないかを確認し、丁寧に仕上げるようにしましょう。
会社説明会や座談会に参加する
業界研究ができた人は、会社説明会や座談会などに参加して企業理解を深めましょう。
これらに参加することで、面接の際に「なぜこの会社にしたの?」と深堀り質問をされても回答できるような情報を得られることがあります。
また企業によってはホームページに採用情報を載せていなかったり、記載されていてもキャリアパスや実際の働き方などは記載されていないケースもあります。
もし内定をもらって、入社をすることができても「仕事や働き方が思っていたのと違った」と早期離職に繋がる原因にもなり得ますので、会社説明会や座談会に参加して情報収集をしていきましょう。
就活準備が遅れてしまったという人は、業界・企業研究をしつつ会社説明会や座談会するようにしてください。
説明会は大きく4種類存在するので、各説明会のメリットとデメリットを確認してみてください。
説明会の活用の仕方について詳しく知りたいという就活生は以下の記事をご確認ください。
と考える方にとって必読の内容となっています。就活生のタイプ別の活用方法をご紹介しています。ぜひ本記事を参考に合同説明会を有効に活用する方法を知り、内定を勝ち取りましょう。
Webテスト対策をする
次にWebテスト対策をしましょう。
多くの企業がエントリーシートや面接の前にWebテストを実施しているため、事前にWebテスト対策をおこなっておかないと、いくら質の高いエントリーシートを作成し、面接練習をしていても落ちてしまう可能性があります。
こちらも就活時期によっては、業界研究などと同時並行で対策することをオススメします。学校や説明会などのスキマ時間を有効に使っておこなってください。
最近ではWebテストが主流になりつつありますが、企業によってはテストセンターでの受験やペーパーテスティング、企業指定の会場でおこなうテストなども存在します。
さらにテストの種類も企業によって異なりますので、受講前に志望企業が導入しているテストはどのようなテストなのかを確認しておいてください。
エントリーシート対策をする
次にエントリーシート対策をおこないましょう。エントリーシートでは[志望動機][ガクチカ][自己PR]がよく聞かれる質問に該当します。
まずは書いてみる、ではなく書き方を理解した上で書き始めることで、何度も書き直す手間を省くことができます。
もしエントリーシート対策をしなかった場合に起こるリスクは、[書類選考を通過できないこと]と[面接でエントリーシート内容を問われたときに返答ができないこと]です。
ここでは[志望動機][ガクチカ][自己PR]の書き方について紹介しますので、確認をした上で実際に作成してみてください。
■志望動機の書き方
志望動機は【結論(会社で成し遂げたいこと)→動機→企業軸→比較→入社後】の順番で書いていきましょう。
さらに詳しい書き方を知りたい就活生は以下の記事を参考にしてみてください。
■ガクチカの書き方
ガクチカでは【結果(やったこと)→動機→目標と課題→取り組みや対策→結果→学び】の順番で記載することで、面接官にわかりやすく、かつ論理的にガクチカを説明することができます。
さらに詳しい書き方を知りたい就活生は以下の記事を参考にしてみてください。
■自己PRの書き方
自己PRでは【結論(強み)→目標と課題→取り組みや対策→結果→学び→入社後】の順番で書いていきましょう。起承転結を使いながら、分かりやすく説明することができます。
さらに詳しい書き方を知りたい就活生は以下の記事を参考にしてみてください。
面接対策をする
最後に面接対策をおこないます。面接では[話す内容や話し方][身だしなみ][マナー]が見られています。
例えどんなに素晴らしい話ができても着崩れていたり、マナーがなっていなかったりするとマイナスの印象を与えてしまうでしょう。
反対に身だしなみやマナーがきちんとしていても企業が質問をする意味を理解していなかったり、言いたいことが伝わらなかったりすると選考を通過することはできません。
そのため、[質問に対する回答を用意しておく][模擬面接をおこなう][身だしなみやマナーを確認する]の3点は必ずおこなうようにしましょう。
以下の記事では、面接で質問をされた時の正しい答え方や好印象を与える服装・面接マナーについて詳しく解説しているので、あわせて確認してください。
就活に必要な準備
ここでは就活をおこなうにあたって準備しておいた方が良いものを紹介します。
スーツ・鞄・靴
スーツ・鞄・小物を選ぶ際のポイントをそれぞれ紹介します。
■スーツ
リクルートスーツは[黒]や[ネイビー]のものが望ましいです。
生地も艶や光沢感があるタイプのものや、ストライプ柄のスーツはカジュアルな印象を与えてしまう可能性があるため、避けるようにしましょう。
男性の場合、ネクタイは無地やストライプ、ドットなどの柄が無難です。あまりにも派手な色や柄は控えた方が良いでしょう。
■鞄
シンプルな黒のものを選びましょう。サイズは企業のパンフレットやエントリーシート・履歴書などを折り曲げずに入れられるサイズのものがオススメです。
■靴
男性の場合、黒い革靴が一般的です。靴下も靴に合わせ、黒かネイビーの無地のものを選ぶと良いでしょう。
女性の場合は、ヒールのパンプスが一般的です。色は黒のシンプルなデザインのものが良いでしょう。
ヒールの高さは3~7cmが適切と言われています。7cm以上のヒールは就活の場にはふさわしくないためやめておきましょう。
またヒールの太さは細すぎると歩く時に音が立ってしまうことがあるため、細すぎないものを選ぶようにしてください。
証明写真
履歴書に貼る写真の一般的なサイズは『縦4cm×横3cm』です。
Webでエントリーする場合は、[560×420ピクセル(リクナビ推奨)]と[600×450ピクセル]の2種類が多く、タテとヨコの比率が4:3であることがほとんどです。
履歴書の写真を貼る欄や履歴書提出フォームにサイズに指定が記載されているかと思いますので事前に確認した上で、サイズに合った写真を用意しましょう。
証明写真のサイズが合わなかった際は、紙、Webどちらで提出する場合でも写真館でデータを加工してもらうことをオススメします。
証明写真の撮り方や基本的なマナーについては以下の記事で詳しく紹介しています。
筆記用具
企業によりますが、面接では[逆質問]という、就活生から面接官に向けて質問できる時間があります。
その際に質問しているのにもかかわらずメモを取っていないと「あんまり興味ないのかな」と思われてしまう可能性があるため、筆記用具とメモは持ち歩くようにしてください。
また、面接中に次の日程を決める企業もあるため、スケジュール帳なども持っておくと安心でしょう。
就活のやり方がわからない人によくあるQ&A
最後に就活のやり方がわからない人によくある疑問[内定の取得時期]や[就活終了のタイミング][卒業までに内定が得られなかった場合の対策]などについてお答えしています。
同じような疑問を持っている就活生は、是非参考にしてください。
Q. いつまでに内定をもらっていないとダメなの?
「いつまでに内定がないとダメ」といったことはありませんが、2022年~2024年の内定獲得率の遷移(※1)を見ると、大学4年の8月頃を目途に就職活動を終わらせている人が多いようです。
つまり多くの企業が夏頃には採用人数が充足していることが考えられます。
しかし企業によっては夏や秋になっても採用活動をしており、12月頃までおこなっているところもあります。そのため夏になって内定が1つもない場合でも諦める必要はありません。
中には他の就活生と[内定獲得時期]や[内定獲得社数]を比べてしまう人も少なくないと思いますが、自分と他人を比較する必要はありません。
なぜなら、就活に勝ち負けも正解も存在しないためです。人によって価値観ややりたいことは様々であり、それぞれに合った企業が存在します。
焦らずに自分に合った企業からの内定獲得を目指して行動していきましょう。
Q. 就活の終わりがわからない…いつ終わりにすればいいの?
就活の終了タイミングは自分が納得できる企業の内定を承諾した時が、就活終了のタイミングです。
内定を複数もらった場合は、自分に最も合う企業を選び、その企業に対して内定承諾をおこなうことで就活は終了となります。
また、内定をもらった後も他の企業の選考を続けるかどうかは個人の判断によりますが、内定承諾をおこなった企業に対して誠意を持って対応するようにしてください。
Q. 卒業までに内定がもらえなかったらどうなるの?
大学卒業までに就職が決まらなかった場合、焦らずに次のステップを考えましょう。しかし厳密にいうと卒業式までに就職先が決まらずとも、3月31日までに就職先が決まれば新卒として就職することは可能です。
また新卒採用の時期を逃したとしても、[就職留年][就職浪人][フリーター・派遣]の3つの選択肢があります。
就職留年とは、大学を卒業せずに来年度の就職に向けてもう1年大学に通うことを指します。一方、就職浪人とは、大学を卒業し既卒として就活を継続することです。就職浪人を選んだ場合、第二新卒として新卒と同様の待遇で採用されることが多いです。
2つの選択肢の大きな違いは『新卒扱いになるか、既卒扱いになるか』です。
そして3つ目の選択肢が[フリーター・派遣社員]になることです。この場合は、派遣や契約社員として働きながら、正社員の求人を探す方法もあります。
さらに、スキルアップや資格取得を目指して専門学校やスクールに通うことも1つの選択肢でしょう。
重要なのは、自分に合った道を見つけるために柔軟に対応することですのでよく考えて決断するようにしてください。
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