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【業界研究】ホテル業界の動向6選!仕事内容や志望動機・自己PRのポイントも紹介

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目次

ホテル業界は海外観光客の増加によって注目を集めている業界でしたが、2020年以降、新型コロナウイルスの感染拡大防止施策の影響により、大きな打撃を受けることとなりました。

このような背景もあり、現在採用枠を減らす企業が増えています。そのためホテル業界を志望する場合は、他の学生との差別化を図り少ない採用枠を勝ち取るためも、仕事内容や動向、仕組みを把握した上で選考に望む必要があるでしょう。

本記事では、ホテル業界の動向や仕組みについて紹介するだけでなく「将来のキャリアパスはどうなっているの?」「持っておいたほうが良い資格はある?」という人に向けて、キャリア、資格、自己PRそして志望動機の書き方などについてわかりやすく解説していきます。

またホテル業界の売上や利益、年収、従業員数、勤続年数をランキングで紹介しています。ビジネス規模や働きやすさ等がわかるので、あわせて確認してみてください。

ホテル業界の仕組み

ホテル業界は宿泊客などの利用者に対し、宿泊するための部屋や、ホテル内のレストランや結婚式場での各種サービスを提供しています。

またホテルや旅館の客室は、下記の図のように、自社サイトによる直接販売と、旅行会社・旅行代理店や旅行予約サイトなどを通じた委託販売によって消費者に提供されています。

近年は、インターネットからの予約が主流になりつつあり、旅行予約サイトなどではホテルの予約だけでなく、鉄道や飛行機の旅行券も併せて「セット予約」もできる場合が多く、消費者の利用は増えています。

ホテル業界 ビジネスモデル

ホテル業界の4つの種類

ホテル業界は、観光地などで長期間の滞在が楽しめる「リゾートホテル」や、低価格で提供される「ビジネスホテル」、豪華なレストランや結婚式場などを備えた「シティホテル」、海外のリゾート地を想像させるような「アーバンホテル」などに分類することができます。 

このようにホテルといってもいくつかのタイプがあり、どのホテルが合うかも人それぞれでしょう。それぞれの違いを理解して、業界研究を優位に進めていきましょう。

(1)リゾートホテル

「リゾートホテル」は、スキー場や海辺、高原などのリゾート地にあるホテルです。利用客のほとんどは観光目的で、家族での利用が多いです。

利用客がゆったりとした時間を過ごせるよう、広々とした空間設計になっていることが多く、サービスもホテルごとに趣向が凝らされています。

シティホテルやビジネスホテルとは異なり、利用客は日常から解放された贅沢な時間を楽しもうと宿泊に来るため、スパやエステ、プールなどの施設があるホテルも少なくありません。

(2)ビジネスホテル

ビジネスマンの利用客が多いことから、「ビジネスホテル」と呼ばれています。具体的には東横インやアパホテルのようなホテルを指します。これらは大都市のほか、地方都市の駅前などに多く点在しています。

また価格帯も手頃であり、宿泊代を抑えたい観光客もビジネスホテルを選ぶことが多くなっております。朝ごはんが付いているビジネスホテルも多く、朝の早いサラリーマンにはとても人気です。

(3)シティホテル

「シティホテル」は、都市の中心に建つホテルを指します。例えば帝国ホテルやホテルオークラ、ウエスティンホテル、ザ・リッツカールトンなどの、大手外資系ホテルが該当します。

特徴としては、レストランやカフェ、宴会場、結婚式場、スポーツジムなどの多種多様な施設を有しており、客層としては家族連れからおひとり様、そして外国人など様々です。落ち着いた空間というよりも、ゴージャスなシャンデリアや高級感のあるつくりをしています。

シティホテルはスイートルームなど特別な客室があるところが多く、より洗練されたおもてなしでお客様をお迎えします。

(4)アーバンリゾート

アーバンリゾートは、都心部でリゾート気分を味わえる演出がされたホテルのことです。

・バリなどの南国風
・南仏の田舎風
・プロヴァンス風
・オランダ風
・カントリー調
・エスパーニャ調

上記のような、世界各国の有名なリゾート要素が取り入れられたさまざまなテーマ設定があります。

ビーチや観光地ではなく、都会にいながら手軽に海外のリゾート気分が楽しめるため、近年人気が高まっています。小さなお子様連れの家族や仕事で忙しい人など、海外に行くことが難しい方でも、このアーバンリゾートではプチ外国体験が可能です。

上記のように一口にホテルとはいえ、利用客がビジネスマンと観光客では、泊まりたい場所・求めるサービスが違うように、ホテルの種類が違うと立地や利用客の層が異なります。


そのため、事前に自分が「どのような場所で(立地)」「どのようなお客様に(客層)に」おもてなしをしたいのかをよく考えることが必要です。

【ポイント】知名度がある高級なホテルほど難易度は高い!

外資系や日系の老舗ホテルなど、比較的知名度があり高級なホテルになるほど就職難易度は高くなります。外資系ホテルと日系の老舗ホテルとの違いは下記にてご確認ください。

1.外資系ホテル
外資系ホテルとは、マリオット・インターナショナルやヒルトンなど、海外に拠点を持ち、世界中に幅広く展開しているホテルを指します。
ホテル業界の中でも就職難易度は高めで、ある程度の語学力が必要だったり、大卒であることが条件だったりします。またホテルにはネームバリューと高級感があり、外国からのお客様が多いのも特徴です。
常に質の高いサービスが求められるため、外資系ホテルへの就職経験はホテルスタッフとしての有力なキャリアとなるでしょう。

2.日系老舗ホテル
日系ホテルとは日系企業が経営・所有するホテルです。代表的なものには長い歴史と知名度を持つ帝国ホテルやホテルオークラなどが挙げられます。
外資系ホテル同様、就職難易度は比較的高めですが、日系老舗ホテルは学歴よりも人間性を重視し、志望動機や人柄を十分に確認することが多いようです。

このような知名度の高いホテルでの就職経験は転職やキャリアアップの際、有利になるでしょう。

ホテル業界の3つの経営形態

(1)直営方式(所有直営方式)

ホテルが土地・建物ともに自社で所有し、直接経営をするのが所有直営方式です。

所有直営方式は多くの資金が無いと取ることができず、電鉄・航空会社などを中心に展開されています。

急速にホテルを増やすことはできませんが、知名度があるため、経営は安定的といえるでしょう。また所有直営方式は”独立型”とも呼ばれ、ホテル経営の基本とも言える経営形態となっています。

(2)リース方式

土地・建物のオーナーと賃貸借契約を結び、運営はホテル会社が行う方式が、リース方式です。リースとは、モノを長期的に賃借することを意味します。

建設の必要がないため、所有直営方式より開業はしやすいものの、土地・建物のリース料は安くなく、電鉄やホテルの子会社などが運営を行う場合が多いです。

(3)運営委託方式

運営委託方式は、土地・建物のオーナーとホテルの経営会社、ホテルの運用会社の3社から成り立っています。土地・建物のオーナー自身がホテル経営者の場合もあります。

運営は全てホテル運営会社が行い、ホテルの売上に応じて運営の委託料が支払われます。また、土地・建物のオーナーとホテル運営会社が共同出資をし、ホテル経営会社を設立するという場合もあるようです。

オーナーはホテル経営・運営のノウハウがなくとも売上が上がり、運営会社も高額出資をしてホテルを建設する必要がないため、双方にメリットがあります。

職種と業務内容

ホテルの仕事と言えば、受付で丁寧な対応をしている「フロント」業務をイメージする方が多いのではないでしょうか。以下にて、ホテル業界の職種と業務内容について詳しくご紹介します。

(1)営業

ホテル業界での営業は、仕事のイメージが湧きづらいかもしれません。営業はホテルで働くというよりも、ホテルの本社で仕事をすることになります。

主なお客様は旅行代理店であり、法人営業がメインです。具体的には、外国人観光客や家族旅行をターゲットにした宿泊プランの売り込みや価格交渉などを行います。

営業は、ホテルの売り上げがそのまま自分の実績にもなるため、やりがいのある業務と言えるでしょう。しかしホテル業界の競争は激しいため、他社と差別化をしつつ自社の魅力を伝えられるようなコミュニケーション能力とプレゼンテーションスキルが求められます。

(2)フロント

主にホテルの受付カウンターで、チェックインやチェックアウトの対応と予約管理を行います。また、サービスや設備など施設に関する案内や、外貨両替などを行うこともあります。フロントを担当する方はホテルスタッフの中で最もお客様と会話する機会が多いといえるでしょう。

外国人の利用客が多いホテルでは、外国語でのコミュニケーション能力が求められることもあります。

(3)ベルパーソン / ベル係

主にお客様の荷物の運搬を行ったり、チェックインを終えたお客様を客室に案内したりします。なかには重い荷物やたくさんの荷物を持ってくるお客様もいらっしゃるため、ある程度の体力が必要です。

また、ホテルの設備について分かりやすく説明することもベルパーソンの大切な役割です。ロビー全体に目を配り、困っている人のサポートを行うこともあるため、観察力が求められます。

そしてお客様と直接やりとりをする時間が長い仕事のため、必要な情報を事務的に伝えるだけでなく、ホスピタリティにあふれる対応が求められます。

(4)ドアマン

車やホテル入口のドアを開閉し、お客様がスムーズに移動できるよう誘導する仕事です。シンプルな仕事のように思われがちですが、ホテルの利用者が最初に接するスタッフであるため、その対応はホテルの第一印象を左右します。お客様の車やタクシーの誘導、周辺警備なども重要な役目です。

また、天候に応じて傘を差し出したり、雪かきをしたりといった仕事を行うこともあります。お客様にストレスを感じさせることなくスムーズにホテルに出入りしてもらうため、十分なマナーと気遣い、サービスが求められます。

(5)コンシェルジュ

ロビー付近に常駐し、お客様のリクエストに対応する仕事です。ホテルに関する案内にとどまらず、周辺の観光地・飲食店・交通機関などの紹介や、レンタカーの手配、各種チケットの予約など業務内容は多岐にわたります。

フロント同様、海外からのお客様との意思疎通が必要になる場合も多いです。外国人のお客様からの要望にも対応できるようにするため、高い語学力とホスピタリティが求められます。

(6)ハウスキーピング/ 客室係

ホテルを利用されるお客様にとって、客室はリラックスする大事な場所です。ホテル内の衛生環境は利用者の満足度を大きく左右します。

業務内容としては、客室の清掃やベッドメイキング、備品の補充など、ホテル内を清潔で快適な環境に整えます。短時間で客室を整えるプロの技術が求められます。

(7)ウェイター/ウェイトレス

ホテルに併設するレストランで、席への案内やメニューの説明、オーダー取りや料理の配膳を行います。マナーや丁寧な所作はもちろん、ほかのスタッフとのチームワークが求められます。

また、お客様から料理について質問される機会も多いため、食材や調理法、そしてアレルギーに関する知識も必要です。

(8)コック

調理師がホテルで働く場合は、ホテルの直営レストランなどで料理人として働きます。調理のほか、仕込みや調理場の清掃、食材の手配など、飲食に関する業務を行います。食事を楽しみにホテルを利用するお客様も多いため、質の高い料理の提供が求められます。

また、立ち仕事を乗り切る体力や、スムーズに料理提供をするためのチームワークも必要です。ホテル業界の中では専門職となり、調理師の専門学校出身者などは就職しやすいでしょう。

(9)バーテンダー/ソムリエ

バーテンダーは、オーダー通りの酒類を提供するほか、リクエストに応じてカクテルを作ります。ソムリエは、料理との相性やお客様の好みをふまえて、おすすめのワインを紹介する仕事です。

専門知識だけでなく、お客様の要望を引き出すコミュニケーション力も求められます。

(10)宴会部門

ホテルは、宿泊だけが目的の施設ではなく、パーティーを開催する場所でもあります。そのため、会を成功させるのも大切な業務のひとつです。

宴会スタッフは主催者とともに、ゲストが十分に満足できるよう事前準備を行います。宴会部門では、宴会の予約管理を行ったり、ニーズに合った宴会場をコーディネートしたりします。接客スキルだけでなく、当日出される料理・飲み物の専門的な知識も求められる仕事です。

このようにホテル業界には、様々な職種があります。ホテル業界の仕事内容を理解した上で「どのような仕事に就きたいのか」を明確にし、自分が「どのような働き方をしたいのか」を整理してみてはいかがでしょうか。

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ホテル業界の動向

ホテル業界の動向について理解することで「現在、業界全体ではどんな課題があり、どのような人物を求めているのか」「今後の展望により、就職することでどのようなメリットやデメリットがあるのか」などが分かります。

ホテル業界を理解するためにも、現状の課題や今後の行方にもしっかり注目しておきましょう。以下にて、ホテル業界の以下の動向3点を解説します。ぜひご確認ください。

■ホテル業界の市場規模と宿泊者の推移
■ ホテル業界が抱える2つの課題
■ホテル業界の3つの施策

ホテル業界の市場規模と宿泊者の推移

まず2021年のホテル業界の市場規模を数字で見てみましょう。

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言や外出自粛、イベントの中止などの影響により、ホテル業界全体が大打撃を受けていることが分かります。

ホテル業界の動向
▶参照元:業界動向サーチ/業界ごとの合計、または平均を項目ごとにランキング(対象企業の31計)2020-21年の業界レポート。(※2022年6月作成時点)

業界動向サーチの「日本の宿泊者数とホテル稼働率のデータ」によると、2018年まではともに増加傾向にありましたが、2018年から2020年にかけて減少に転じています。

観光庁の「宿泊旅行統計調査」によると、2020年の国内の総宿泊者数は前年比-48.9%の3億0,479万人でした。

また2020年のシティホテルの稼働率は34.7%、ビジネスホテルの稼働率は43.5%、リゾートホテルの稼働率は30.9%でした。2020年の稼働率は前年に比べていずれも半分くらいの水準となっており、シティホテルの落ち込みが特に大きいことが分かります。

参考:国土交通省 観光庁|宿泊旅行統計調査報告

ホテル業界が抱える2つの課題

(1)外国人旅行者数の減少による稼働率低下

ホテル業界は、インバウンド(訪日外国人観光客)の需要拡大や、東京オリンピック・パラリンピックに向けた新たなホテルの建設や民泊の推進などもあり、宿泊施設を増大しました。

しかし、2020年に入ると新型コロナウイルスの世界的な流行に伴う各国の渡航制限の影響により、訪日外国人客数は大幅に減少しています。

自粛による打撃は、ホテル業界が採用活動を中止するほどであり、日本政策金融公庫が実施した調査によると、約7割のホテルの売上高が減少していることがわかります。

また現在も各国の渡航制限は本格的に緩和されておらず、今後の見通しは立っていません。当面は外国人旅行者の消費は期待できない状況が続くでしょう。

参考:日本政策金融公庫|生活衛生関係営業の景気動向等調査・特別調査結果2021年1~3月期

(2)国内補填事業の不調

海外旅行が壊滅状態となり、政府は国内旅行への需要喚起のため「Go To トラベル」を始動し、1兆円にのぼる予算を旅行、飲食、イベント、ホテル業界に充てました。

Go Toトラベルは、宿泊代(半額や上限2万円分の割引)や観光での利用の一部を割引することで、2020年秋を中心に一定の効果は見られました。しかし2021年の冬、再びコロナの感染拡大がみられたことから、GoToトラベルキャンペーンは一時停止となっています。

今もなお延期が続いており、今後の導入も不透明な状況が続くと想定されます。

ホテル業界の3つの施策

(1)ワーケーション普及に向けた動き

ワークとバケーションを組み合わせた言葉で、仕事と休みを組み合わせた働き方のことを意味します。観光地やリゾート地に滞在し、リモートワークで日々の仕事を行いながら、オフタイムには滞在先でプライベートを楽しみ、リフレッシュを図るという新しいワークスタイルの一つです。

新型コロナウイルスに起因する政府の緊急事態宣言や外出自粛要請などにより、テレワークが推進されていくうち、導入する企業が増えたことを受け、政府はワーケーションの普及を目指す方針を打ち出しています。

(2)新しい客室利用提案の模索

新型コロナウイルスの影響を受ける中、ホテル業界では、客室を旅行者・出張者へ貸し出すのみならず、新たな利用方法で客室の利用率を高めようという動きが出てきています。

これは割安な長期滞在プランを用意し、ワーケーション時の滞在先として需要を狙う動きや、日中にシェアオフィスとして利用してもらう取り組みです。

また、緊急事態宣言における飲食店の営業時間規制や酒類提供規制などが実施される中、飲食部門でテイクアウト対応を行ったり、ルームサービスで酒類を楽しむプランを打ち出しているホテルも登場しています。

(3)省力化の取り組み

人件費のコストを削減するために、館内清掃に清掃ロボットを導入するホテルも登場しています。

また、ビジネスホテルではチェックイン・チェックアウトを行う機械を導入し、フロント対応の無人化を進めている施設もあります。

ホテル業界の動向を知ることは選考を突破するために必要です。

そのため「志望業界についてもっと知りたい」「選考の通過率を上げたい」という方は、ぜひ就職エージェントneoを利用してみてください。

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ホテル業界で目指せるキャリアパス

未経験者がホテル業界に就職すると、まずはレストランやフロントなど接客経験を積める部署へ配属されること多いようです。またホテル業界での仕事は3~5年ごとにジョブローテーションが行われ、多くの経験が得られるようになっています。

そのため仮に入社時点から希望の職種があったとしても、基礎的な知識や技術を習得している時期は、なかなか希望の担当業務や部署に就くのは難しいといえます。

入社段階で具体的なキャリアが浮かばずとも、いろいろな仕事を覚えていく中で、将来的にやりたいことができたり、視野が広がることで考えに変化が生まれたりすることもありますので、可能性を狭めないようさまざまなことを経験するとよいでしょう。

ホテル業界で役立つ資格

ホテル業界へ就職するために取得必須な資格はありませんが、仕事をする上で役に立つものはあります。少しでも就職を有利に進めたいという人は、下記の資格取得に挑戦してみると良いかもしれません。

(1) TOEICなど語学系の資格

海外からの利用客が多いホテル業界では語学力を求められるため、TOEICや英検など語学関連の資格は取得しておいて損はないでしょう。

外資系のホテルでは、TOEIC600~800点取得が応募の条件になっていることもあります。日系ホテルに就職する場合でも、外国語が話せることは大きな強みになるので、ある程度勉強しておくことをおすすめします。

(2) ホテルビジネス実務検定

基本的にホテルに関する専門知識は、就職時点では不要です。しかし、あらかじめ知識を深めておきたいという人はホテルビジネス実務検定(H検)に挑戦してみると良いでしょう。

H検は、宿泊や宴会などのサービスオペレーションから、マーケティングや総務人事などのマネジメント業務まで、ホテル業務に必要な知識を総合的に習得するものです。

4つの階級のうち、ホテル業界への就職を希望する学生には「ベーシックレベル2級」の受験が推奨されています。

(3) サービス接遇実務検定

サービス接遇検定とは、サービス業に必要な「おもてなし」の心構えや応対の技術・知識、言葉遣いなどを問われる、接客マナーの検定です。

待遇マナー全般の実践的なスキルが試される試験内容となっているため、サービス業の仕事に役立つでしょう。

(4) マナー・プロトコール検定

マナー・プロトコール検定は、社会人に必須のマナーとプロトコール(国際儀礼)の知識や技術を認定する資格です。お客様への丁寧な接客を求められるホテル業界での就職において役立つでしょう。

検定は1級、準1級、2級、3級の4段階に分かれています。最初は3級か2級からスタートし、ホテルで経験を積みながら上級の検定へステップアップしていくと良いでしょう。

(5) 秘書検定

一見ホテルへの就職に関係がないように見えますが、秘書検定で得た知識や技術は接客に活かすことができます。常に社長や上司が働きやすいよう行動を先読みしなければならない秘書は、宿泊客が快適に過ごせるように動くことを求められるホテルスタッフに通ずるものがあるでしょう。

秘書検定は社会人にとって対人コミュニケーション全般に活かせる資格であるため、取得しておいて損はありません。

ホテル業界の志望動機の書き方

ホテル業界の志望動機を書く際、「なぜホテル業界なのか」「数あるホテルの中からなぜこのホテルなのか」をしっかりと深堀りしておくことが必要です。

「以前宿泊した際、ホテルのサービスに感動したことがある」「海外の宿泊客にも日本の良さを理解してほしい」「自分のおもてなしでお客様に笑顔になってほしい」などといったホテル業界ならではの理由を具体的に述べるようにしましょう。

また各ホテルごとの特徴や強みを把握した上で、志望ホテルを決めましょう。ホテル業界の志望動機の例文を見てレベル感を掴みたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

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ホテル業界で高評価につながる自己PRの書き方

企業に評価される自己PRをするためには、その業界ではどのような人が求められているのか知っておくことが重要です。

そのため自己PRの書き方について学ぶ前に、まずはホテル業界の求める人物像を把握しておきましょう。

ホテル業界の求める人物像

ホテルでの業務はどこの職種であっても接客をメインに行う仕事のため、コミュニケーション能力が必要不可欠です。質の高いサービスを提供するためには、ホテル内のスタッフとの連携も欠かせません。ほかの人とコミュニケーションを取らず、1人で黙々と業務をこなしたいという人にはホテル業界での仕事は向かないでしょう。

また、ときには理不尽なクレームや、無理難題を押し付けてくるお客様に対峙する場面もあるでしょう。そのような場面こそ相手の主張をきちんとヒアリングし、なるべく不快な思いをさせない対応が求められます。

加えて、ホテル業界では基本的なマナーを身に付けていることはもちろん、他人への気配り・心配りができる人、そして「人の役に立ちたい」「相手を喜ばせたい」という気持ちで仕事に取り組める人が求められます。

このような気持ちは体現化されることにより、顧客満足度が向上しリピートが増え、収益性をあげることに繋がるのです。

さて、ホテル業界の求める人物像について学んだところで、次は自己PRの書き方を学んでいきましょう。

自己PRの基本的な書き方

自己PRを書く際は基本的に「強み⇨エピソード⇨結果・学んだこと⇨入社後どう活躍できるか」の順番で書きます。

自己PRの書き方の図

(1) 結論

自己PRを書く際は最初に「私は○○することができます」といったように自分の長所を端的に述べます。

最初に結論を述べ面接官に今から何の話をするのか伝えることで、聞き手側も話が入りやすくなります。

そのため、自己PRをする際は結論として、まず長所を伝えるようにしましょう。

(2)エピソード

長所を伝えたら、実際にその長所があることを証明できるエピソードを交えます。

ここではできるだけ具体的なエピソードを伝えるために、その出来事の中で生じた課題・目標や、その課題・目標に対してどのような行動をとったのかについてまで書くようにしましょう。

また企業は、課題・目標やそれ対する行動を通してその人の人柄や価値観を判断しているため、なぜその課題・目標に取り組もうと思ったのか、なぜそのような行動をとったのかについて、しっかりと見つめ直しておいてください。

(3)結果・学んだこと

エピソードの次は、自分がとった行動によってどのような結果になったかについても書きましょう。

結果を書く際は、定量的に表すことを意識してください。

例えば「〇〇というアイディアを出し実践したところ、売上を40%上げることができた」など数字を用いてアピールした方が相手に伝わりやすいです。

また、この経験を通して何を学んだのかについても書きます。

面接官はその人の学びからも価値観や人柄を判断しています。価値観や人柄はその学生を採用するかどうかの大きなポイントとなるため、自分がどういった人なのか、いかにその企業に必要な人材であるのかをアピールするようにしましょう。

(4)入社後どう活躍できるか

企業は採用活動を通して、自社に貢献してくれる人材を求めています。つまり、面接官にこの学生は「自社で活躍する素養がある」と思わせるのが大事です。

そこで自己PRをする際は、最後に今伝えてきた長所をどのように志望企業の業務に活かしていくかまで伝えるようにしてください。

そのためには企業が求める人物像を把握する必要があります。業界研究・企業研究を通してどのような強みをアピールするのか考えておきましょう。

また「志望企業に評価される志望動機・自己PRの書き方が知りたい」「選考通過率を上げたい」という方は、就職エージェントneoを利用してみてください。

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ホテル業界ランキング

ここではホテル業界のランキングを「業績」と「社内環境」に分けて紹介します。

ホテル業界の業績ランキング

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▶参照元:業界動向サーチ/ホテル業界の売上高ランキング(2020-21年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。また企業名にあるホールディングスを「HD」と省略しています。(※2022年6月時点)

売上については1位がリゾートトラスト、2位がルートインジャパン、3位が西武HD、そして経常利益は1位が三井不動産、2位がリゾートトラスト、3位がアメイズでした。

首位のリゾートトラストは、主に超富裕層、富裕層向けの会員制ホテル事業を展開し、コロナ渦で他のホテルが苦戦している中、”会員制”の強みを生かし底堅い業績を残しています。

また3位の西武HDは「プリンスホテル」のブランドで、首都圏とリゾートに強く、国内外で80のシティホテル、リゾートホテルを展開しています。

売上や利益、利益率をチェックした方が良い理由は、以下の2点です。

・売上は企業の財務力を表しているから
・利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しているから

売上は企業の財務力、ビジネスの規模を表しています。つまり売上が高い企業の方が行っているビジネスの規模が大きいということです。

またA社とB社が同じ利益の場合、売上が大きい企業の方が金融機関からの融資を受けやすいとされているため、売上を見ることで企業の資金調達力もチェックすることができます。

次に利益、利益率は企業が行っているビジネスの成否を示しています。そのビジネスによる付加価値がどれくらいあるかを測る指標です。

つまり利益がほとんど出ていなかったり、赤字だとビジネスに何らかの問題があるということになります。ただし、このランキングだけでなく、成長率も大事であるため各企業の過去についても振り返っていきましょう。

ホテル業界の社内環境ランキング

ホテル業界のランキング_2
▶参照元:業界動向サーチ/ホテル業界の売上高ランキング(2020-21年)は上記企業の有価証券報告書に基づき作成しています。ランキングは上記企業のデータの合計または平均を表したものです。また企業名にあるホールディングスを「HD」と省略しています。(※2022年6月時点)

平均年収は1位が三井不動産、2位が相鉄HD、3位が阪急阪神HD、そして勤続年数は1位が相鉄HD、2位が阪急阪神HD、3位が藤田観光でした。

勤続年数が長いということは定着率が高いということになります。一概には言えませんが、定着率が高い会社は良い会社である可能性が高いです。

また従業員数が多い会社は多様な人と関わり合うことができるというメリットがあります。しかし多いと自分の意見が通りにくい場合もあるというデメリットもあるため、自分にとってどの環境が合っているのか考えてみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事ではホテル業界の仕組みや動向、志望動機・自己PRの書き方について紹介してきました。ホテル業界の業務など、自分の思い込みでイメージしていた部分もあったのではないでしょうか。

ホテルによって業界の課題に対する取り組みは異なるため、自分が興味を持っているホテルはどのような事業に注力しているのかなど、業界研究を通してしっかりと学んだ上で、就職活動に挑みましょう。

また現在、ホテル業界は採用枠を減らしているところが多くあります。数少ない採用枠を勝ち取れるよう、業界研究だけでなく資格の取得も検討してみてはいかがでしょうか?

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