OGOB訪問では、実際に働いている先輩社員の話を聞くことができるため、企業のホームページ、会社説明会などではわからない一歩踏み込んだ情報を得ることが可能です。
本記事では、OGOB訪問の時間で、自身の就活に役立つ情報収集におすすめな質問や質問を考える際の注意点などを紹介しています。
OGOB訪問の予定があるものの質問が思いつかない方はぜひ参考にしてください。
OGOB訪問のメリット
OGOB訪問にどのようなメリットがあるのかを知っておくことで、訪問時間をより有意義な時間にすることができるでしょう。以下にて2つのメリットを紹介します。
①採用ページにはない「リアルな情報」がある
OGOB訪問では、この会社に入社を決めた理由や選んでよかった理由、今までにやりがいを感じたことなど、ホームページなどには書かれていない”実際に働く人の生の声”を聞くことができます。
その他にも、実際の現場の人間関係や昇進に関する情報など人事担当者には聞きづらいことも、訪問先の先輩との関係性次第では教えてもらえるかもしれません。
人事担当者を通さずに会話をすることができるため、良くも悪くも飾っていないリアルな現状を知ることが可能です。これらは、自身の会社選択の良い判断材料になるでしょう。
②実際に働いている人の素顔を見ることができる
OGOB訪問で訪問する先輩は、自分が内定を得て入社した数年後の姿とも言えます。
会社のホームページやパンフレット、インターネットから得る二次情報などからでは、自分の将来の姿を想像するのは難しいかもしれません。
しかし訪問相手が自分と年齢の近い先輩だった場合、話を聞くことで入社後の具体的なイメージを持つことができるようになるでしょう。
また訪問相手が自分と年齢の離れている人だった場合は、10年後や20年後など中長期的なキャリアパスの想像ができるようになり、目指すべきロールモデルの具体像を考えるきっかけともなるかもしれません。
③選考に有利に働くこともある
金融機関・保険会社・通信会社・総合商社などの業種では、優秀な学生が内定を競い合うため「熱意」が重要視される場合があり、その指標として「OB・OG訪問」を活用する傾向にあるのです。
OGOB訪問で良い印象を与えることができれば、書類選考なしで面接に案内されるという特別ルートに案内してもらえる可能性があるようです。
OGOB訪問時の質問を考える際のポイント
OGOB訪問での質問を考える際は、ありきたりな質問を用意するのではなく「自分はこの訪問を通して何を得たいのか・何を知りたいのか」と深掘りした上で考えると良いでしょう。
以下にて質問を考える際の3つのポイントを紹介します。
①調べて分かることは聞かない
事前に調べてわかることを聞くことは、OGOB訪問のために時間を用意し、対応してくれる先輩社員にも失礼にあたります。
また「企業研究が不十分」「志望度が低い」と捉えられる可能性があるだけでなく、貴重な時間の損失になるため、ホームページに載っている情報、パンフレットに載っている企業理念や事業内容といった点は必ず把握しておきましょう。
②質問の回答に「なぜ」を付け足していく
訪問相手である先輩社員のことを深く知るためにも、質問に対する回答を踏まえ「なぜ?どうして?」と質問を重ねつつ深堀りすることをおすすめします。
うまく深掘りをするポイントとしては、質問に対する答えをあらかじめ予測し仮説を立てた上で、自分の考えを相手に伝え、会話を深めていくことが重要になります。
例えば、会社案内や説明会に行って疑問に思ったことなど、自分が調べている中で疑問がわいたことなどを聞くことができれば、事前に考えて用意をしてきたことが伝わり、好印象を持たれるかもしれません。
③質問数は絞り優先順位を決める
OGOB訪問の相手は忙しい社会人のため、訪問の平均所要時間は、1~2時間程度が妥当だと言われています。
聞きたいことに優先順位をつけられていないと「雑談に時間を使い、聞きたかったことが聞けなかった」と後悔してしまう可能性があります。
有意義な時間を過ごすために事前に質問を準備することはもちろんですが、無駄な質問で情報収集の質を落とさないためにも、質問の数や項目、傾向などを絞り優先順位を決めておきましょう。
OGOB訪問での具体的な質問例
以下にて具体的な質問例をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
先輩社員の就活時代に関する質問
先輩の企業選びの基準や企業の見つけ方は、自分が企業を選ぶときの参考になります。また先輩が実際に入社にまでたどり着いた選考対策を聞くことができると、自身の就活に活かせるでしょう。
・ほかに志望していた業界(企業)はありますか
・何を基準に企業を選びましたか
・会社選びの軸で大切だと思うことについて教えてください
・実際に入社して感じた、入社前のイメージとのギャップはありますか
・どうやって企業研究を行いましたか
・御社で活躍している人はどのような人ですか
・就活でやった方が良いことを教えてください
・エントリーシートや面接のアドバイスはありますか
・私の第一印象はどうでしたか
・直した方が良いことがあれば教えてください
具体的な業務に関する質問
入社後に同じ会社で働くことを想定し、仕事内容や1日の過ごし方などについて聞くようにしましょう。
・1年で繁忙期はどれくらいありますか
・繁忙期は実際どの程度大変ですか
・入社してから今までで変わったことはありますか
・どのような業務目標がありますか
・仕事をしていて大変だと感じることは何ですか
・仕事の面白さは何ですか
・どういったときにやりがいを感じますか
・仕事の失敗談はありますか
・仕事で何か意識していることはありますか
・どのようにキャリアアップするか教えてください
社風・企業文化に関する質問
先輩が働く企業への就職を視野に入れるなら、社内の雰囲気や働き方も聞いてみましょう。
先輩に入社後の感想を聞くと、会社の魅力や特徴が見えてきます。また、社員同士の交流についての質問は、職場の雰囲気や社風を知るうえで大きなヒントになるでしょう。
・上司や先輩との交流は盛んですか
・別部署の社員と交流することはありますか
・どんな社内イベントがありますか
・どんなタイプの人が多いですか
・入社して良かったことは何ですか
・入社前と入社後のギャップはありましたか
・入社してから最も辛かったエピソードを教えてください
・入社してから最も嬉しかったことを教えてください
・何をモチベーションに仕事をされていますか
・会社の強みを教えてください
・会社の弱みを教えてください
・仕事が終わった後はどのように過ごしていますか
・休日に社内の人と会うことはありますか
働き方・キャリアプランに関する質問
社員同士の仲の良さや女性が働きやすい環境など、気になるポイントを質問してみましょう。
福利厚生や休日の過ごし方に関する質問は、会社説明会で聞きにくいと感じる人も多いと思いますが、下記を参考にしてください。
・昇給、昇進の仕組みを教えてください
・査定・評価の仕組みについて教えてください
・有給は取得できていますか
・福利厚生には満足していますか
・出産、育児を両立できる環境はありますか
・仕事はチームでしますか、個人でしますか
・若いうちから活躍できる環境はありますか
・女性が管理職になれますか
・転勤はどれくらいありますか
・休日に会社の人と会うことはありますか
・休日はどのように過ごすことが多いですか
OGOB訪問時に聞いてはいけない質問とは?
OGOB訪問を「何でも聞ける機会」と捉える方もいるようですが、なんでも聞いていいわけではありません。
人の給料や待遇に関する質問は避けるのが無難とされています。プライベートに関する質問をしつこく聞くなど相手が答えづらい質問をすることは避けましょう。
どうしても知りたい場合はストレートに聞かないよう言葉選びに気を付けるといった配慮をすることが大切です。
質問はOGOB訪問前に送付しましょう!
OGOB訪問で聞きたい質問がまとまったら、当日のリマインドも兼ねて質問一覧を以下のようにメールで送付してください。
先輩社員に話を聞くことができる時間は限られています。事前に質問事項を伝えておくことで、先輩もあらかじめ回答を考えることができ、お互いにとって無駄のない時間になるでしょう。
また内容を見て、自分がわからずとも他部署の人であればわかることであれば、確認し回答を用意してくれる可能性があります。
このように聞きたいことを聞き逃すリスクも減らせるのでおすすめです。
まとめ
本記事では、OGOB訪問で聞くとよいとされる質問について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
OGOB訪問は、社会人の先輩とお話ができる貴重な機会です。初対面で緊張してしまう人も多いと思いますが、事前に質問の準備ができていれば、スムーズに会話を進めることができるでしょう。
OGOB訪問を考えている方は、ぜひ本記事を参考に質問を考えてみてください。
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