●公務員試験における面接には、『個別面接』『集団面接』『集団討論』の3つのタイプがある
●公務員試験の面接において質の高い回答をするためには、『自治体について調べる』『求められる人物像を意識する』『模擬面接を繰り返しおこなう』『深掘りに備える』などが大切
公務員試験を受験予定の人の中には「面接は筆記試験後だからまだ対策しなくていいや…」「面接よりも筆記の方が大事なはず…」と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし、近年の公務員試験では面接の配点比重を高くしている自治体が増えてきています。
また、いくつかの自治体を併願して受験する場合は、それぞれの自治体の役割や特徴について研究した上で面接対策をしなければならないため、後回しにしてしまうと間に合わない可能性もあるでしょう。
そのため、公務員試験ではなるべく早く面接対策を始めることが重要です。
本記事では、公務員試験における面接の概要から頻出質問や回答例を紹介します。面接対策を効率的に進めたい人は是非参考にしてください。
公務員試験の面接とは?
まずは、公務員試験における面接の基本情報を紹介します。
公務員試験の面接はどのくらい重要?
公務員試験を控えている人の中には、「面接ってどのくらい重要なの?」と考えている人も多いのではないでしょうか。
国家公務員や一部の自治体では試験の配点区分を発表しています。以下は国家公務員と地方公務員の配点区分をまとめた表です。
※1 グループワーク(50)と個別面接15分(50)、個別面接30分(200)の合計
※2 リセット方式(一次試験の得点を二次試験に持ち越さない)を採用しています
※3 二次試験(30)と三次試験(600)の合計
※4 集団面接(100)と個別面接(300)の合計
※5 人物評価が二回行われており、一次試験の面談は200、二次試験の面接が150となっています
自治体によって採用している方式が異なるため、一概に比較することはできませんが、国家総合職や一般職では筆記試験への配点が高いのに対し、県庁や市役所などの地方公務員は人物試験(面接)への配点が非常に高くなっていることがわかります。
中でも、千葉県、さいたま市、千葉市はリセット方式を採用しています。リセット方式とは、一次試験の点数を切り離して、二次試験の評価のみで最終的な合否を判定する方法のことです。
この方式の場合、たとえ筆記の成績が1位であっても、人物試験の評価が低ければ合格できません。
このように、人物試験(面接)の評価は、合否に大きく影響を及ぼすため、しっかりと対策することが非常に重要です。
・人事院 / 国家公務員採用試験 受験案内一覧
・神奈川県 / 令和5年度(2023年度)神奈川県職員採用試験のお知らせ 1種試験(テキスト版)
・埼玉県 / 埼玉県職員採用上級試験等 受験案内
・千葉県 / 千葉県職員採用上級試験 受験案内
・横浜市 / 令和5年度横浜市職員(大学卒程度等)採用試験 受験案内
・千葉市 / 千葉市職員募集 試験概要:上級(大学卒業程度)
公務員試験の面接タイプ3種類
公務員試験の面接は大きく[個別面接][[集団面接][[集団討論]3つのタイプに分けられます。
個別面接のみの自治体や、個別面接と集団討論の複数おこなう自治体もあるため、受験する自治体の面接タイプを必ず確認しておきましょう。
個別面接
個別面接は、受験者1人に対して面接官3〜4人で実施します。面接時間は自治体によって異なりますが、1人当たり15〜20分程度が一般的です。面接は、面接試験当日に提出する『面接カード』をもとに面接が進められます。
面接カードとは、民間就活のエントリーシートのようなものです。内容は、大学での学習内容、ガクチカ、志望動機などの一般的な設問から、「あなたがこれまで力を入れて取り組んだことについて、取り組み期間も含めて書いてください(東京都)」「趣味、特技など(国家一般職)」「千葉県職員としての抱負(千葉県)」など、自治体によって大きく異なります。
多くの場合、面接カードは一次試験後にダウンロードし、二次試験当日に提出するため、2週間ほどしか作成時間がありません。その期間は、面接カードの作成だけでなく、面接練習もおこなう必要があるため、インターネットなどで設問内容を事前に把握し、記入する内容を準備しておくようにしましょう。
集団面接
集団面接は、受験者5〜8人に対して面接官3〜4人で実施します。回答方式は全員が順番に答えるケースや、指名制、挙手制など様々で、個別面接と合わせて実施する自治体が多いです。
集団面接では複数の受験生とともに面接を受けることになるため、自分が話そうと思っていたエピソードと同じような内容を他の受験生に先に話されてしまうこともあります。
そのような場合にも落ち着いて回答できるように、被ってしまった際の切り口を複数用意しておくことが大切です。
また、回答の被りを避けるために、挙手制ではいち早く手を挙げて答えるということも得策でしょう。
集団討論
集団討論は、受験生5〜10人でグループを組み、与えられた課題について議論し、意見をまとめるという形式です。試験官は、討論の流れや内容から受験生の社会性や協調性、考え方などを評価します。
集団討論は「△△という課題に対して○○県としてどのような取り組みができるか」というように、自治体としての提案を求める課題が一般的です。
もし、討論の中でその自治体が既におこなっている対策を提案してしまうと「この学生は自治体のことをよくわかっていないな」とマイナス評価に繋がる恐れがあります。
そのため、集団討論を控えている人は、時事問題を調べるだけでなく、『その課題に対して志望する自治体がどのような取り組みをおこなっているか、おこなう予定なのか』という部分まで把握しておくようにしましょう。
また、集団討論では『チームで仕事をする際の対人能力』を評価されているため、役割を意識した言動が非常に重要です。
ただ、役割といっても、中心となって話を進めるリーダーや、書記などの名前がある役割に立候補すればいいという訳ではありません。役職に就いただけで、高評価を得られることはないでしょう。
それよりも、話が逸れた際に軌道修正する役割や、意見が割れた際に折衷案を提案する役割などを担った方が対人能力をアピールすることができ、面接官に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるはずです。
上記の他にも、自分の強みなどを意識して討論に参加することも大切です。自治体によっては集団討論後に個別面接をおこない、集団討論での行動を深掘りされることがあります。
例えば、積極性を自己PRとして挙げているにも関わらず、討論でほとんど発言していなければ、面接官は「本当に積極性が強みなの?」と疑問に思ってしまいますよね。
また、「積極性が強みとありますが、先ほどの討論では発揮できたと思いますか?」といった深掘りに対しても上手く答えられないでしょう。
反対に、集団討論で自分の強みを意識した行動ができれば、面接での回答も説得力が増し、深掘りに対してもスムーズに答えられるようになります。そのため、集団討論後に個別面接が予定されている場合には、深掘りされることを意識した上で臨むことが大切です。
公務員試験の面接|答え方の基本
次に、面接において答え方の基本となる『PREP法』について説明します。PREP法とは、[Point(論)、Reason(理由)、 Example(具体例)、 Point(結論)]の頭文字をとった文章構成のことです。以下では、自己PRに答えることを想定して、構成ごとに説明します。
PREP法では、まず最初に「私の強みは〇〇です」という結論を述べましょう。最初に話の結論を述べることで、相手に話の内容を理解してもらいやすくなります。この時、強みについて細かいことまで述べる必要はありません。なるべく簡潔に伝えることが大切です。
次に、「この強みは〇〇での活動で発揮されました」というような強みを裏付けるエピソードを述べます。ここでは、自分の強みが最大限に発揮されたと思う過去のエピソードを選びましょう。
また、当時の自分の感情や具体的な数字などを交えることで、より説得力のある自己PRにすることができます。PREP法におけるReason(理由)とExample(具体例)には、明確な境界線がありません。あくまでも『結論を裏付けるエピソードを具体的に説明する』ことが大切です。
そして、最後は「この強みは、入社後〇〇という場面で活かせると考えております」というような結論で締めます。
PREP法は『話をわかりやすく伝えるための法則』であるため、自己PRに限らず様々な質問への回答に活用することができます。面接を控えている人は、必ず押さえておくようにしましょう。
意図別!公務員試験の面接でよく聞かれる質問18選
公務員試験の面接では、『民間企業ではなく公務員としてやっていけるのか』『公務員としての適性・情熱はあるのか』などを知るために、様々な意図を含めた質問がされます。
高評価に繋がる回答をするためには、面接官の意図や自治体の人物像を押さえておくことが非常に大切です。以下では、公務員試験の面接でよく聞かれる質問を3つの意図に分けて紹介します。また、筆者が東京都の職員採用試験(新方式)の面接で実際に回答した内容も紹介しますので、是非面接対策に役立ててください。
志望度の高さを知るため
民間企業と同様、多くの自治体では『志望度の高い』学生を採用したいと考えています。
公務員試験を受験する人の多くが複数の自治体を併願して受験しており、中には民間就活も並行しておこなっている人もいるため、たとえ合格・内定を出したとしても辞退される場合があります。
実際に、2023年におこなわれた神奈川県内の市役所職員採用試験でも、内定者の約半数が辞退する異例の事態となりました。そのため、各自治体は『他の自治体ではなくこの自治体で働きたい』という志望度の高い学生を1人でも多く採用したいのです。
参照元:朝日新聞DIGITAL /採用内定者の半数が辞退 平塚市が若手職員によるPT発足 神奈川県
以下は、『志望度の高さを知りたい』という意図のある頻出質問です。
●民間ではなく公務員を選んだ理由は何ですか?
●国家公務員ではなく地方公務員を選んだ理由は何ですか?(逆もあり)?
●○○庁・○○県・○○市を選んだ理由は何ですか?
■例文1
都庁の職員として、子どもの成長を支えたいと考えたからです。
私は大学で犯罪・非行と家庭環境・学習環境に強い関連性があることを学んだ経験から、子どもたちの成長を支える仕事に携わりたいと考えるようになりました。
都の説明会に参加した際、都政全体の政策を『子ども目線』でとらえ、促進する子ども政策連携室や、学校の職員のサポートを通じて子どもたちの学習環境を整え子どもたちの成長を支える教育長など数多くの分野があると知り、『様々な側面から子どもの成長を支えられる』という点に魅力を感じました。
また、私には○○で生活した経験や自分の英語力を活かして日本に住む外国籍の方の生活を支えたいという夢もあります。その様な私にとって、特定の分野に特化せず、幅広いフィールドで活躍できる都庁で働くことはとても魅力的であり、強く惹かれた理由になります。
また、都庁であれば、規模や影響力の大きさから、子どもたちを含む多くの人々の生活を支えることができると考え、都庁を志望します。
■例文2
国、都道府県、区市町村、様々な立場からのアプローチがある中で、複数の要因が絡む子どもの問題に対して、福祉や教育に限らず幅広い分野から解決策が検討できること、そして先進的な取り組みを積極的に実行していることに惹かれて東京都を志望しました。
東京都には、学校といった現場の業務から、本庁などでの政策・制度の企画立案まで、幅広い経験が積めるという東京都ならではの強みがあります。また、実際に学校などに出向いて現場を経験し、子どもたちやそこで働く人々を見ることは、デスクワークだけでは気付けない課題を知るきっかけにもなると考えました。
国よりもより近い距離で関わる機会がある点から、子ども家庭調ではなく東京都を志望します。
公務員として活躍できる力があるかを見極めるため
面接官は、面接を通して学生に公務員としての適性があるのか、公務員として活躍できそうかを見極めようとしています。そのため、民間就活同様、ガクチカ・自己PR・長所や短所などは頻出質問の1つです。
公務員としての素質や能力があることをアピールするためには、エピソードを具体的かつわかりやすく説明し、面接官に『働いている姿をイメージ』してもらうことが合格の鍵となります。
エピソードの概要だけを話すのではなく、経験からどのようなことを学ぶことができたのか、そして今後どのような場面で活かしていきたいのか、なども併せて伝えるようにしましょう。
●学生時代に頑張ったことは何ですか?
●あなたの弱み・短所を教えてください。
●あなたの強み・長所を教えてください。
●過去の失敗談を教えてください。
●これまでの経験をどのように活かせると思いますか。
●苦手な人はどんな人ですか?
●同僚や上司に苦手な人がいる場合はどうしますか?
●意見が対立したときにどのように解決しますか?
■例文1
私の強みは、目標達成に向けて努力を続けられる継続力です。
私は小学生の頃に海外へ移住し、言葉が通じない国での生活を様々な人に支えてもらった経験から、将来は日本に住む外国籍の方の役に立てる仕事に就きたいという目標があります。この目標に向けて、大前提として様々な国籍の人と交流するスキルが必要だと考えたため、高校入学から現在までの約6年間英語の勉強を続けています。
海外では、現地のインターナショナルスクールに入学することに加えて、チアリーディングチームに参加することで授業以外でも日常的に英語を話すよう心掛けました。また、日本では英語で討論するゼミナールに所属することで英語力の維持向上に努めています。
大学入学後に受験したTOEIでは1つの目標としていた900点を取ることができました。入都後は、目標を設定し、その目標を達成するためには何が必要なのかを常に意識し行動することで、1人でも多くの都民の生活に貢献したいと考えております。
■例文2
私は約束を守れない人が苦手です。
その様な人が同僚や上司にいた場合、どのように対応しますか?
仕事上関わらなければならない状況は必ず来ると思うので、自分からリマインドの連絡や日程確認の連絡をこまめにするように心がけます。また、期限に間に合うように積極的に協力する姿勢を見せることで、仕事を円滑に進めたいと考えております。
仕事に対する熱意・責任感を測るため
面接では、『公務員の仕事に対する熱意や責任感を見極めたい』という意図をもって質問されることもあります。
公務員は福利厚生が充実している反面、民間企業に比べると給与が低いため、「人の役に立ちたい」という熱い思いや責任感から生まれるモチベーションがなければ務まりません。
そのため、面接の質問を通して、どれほどの熱意や責任感を持って働けるのかを確認しようとしています。
●公務員に求められる能力とは何だと思いますか?
●公務員としての将来像を教えてください
●配属先が希望したところではなかった場合はどうしますか?
●市民の人から文句を言われたり批判される時には、どのようにモチベーションを保ちますか?
■例文1
私は子どもの教育や成長、またそれらを身近で支える家族・学校職員を支援する職務に携わりたいと考えております。特に、学生時代を海外で過ごし、言葉の通じない環境で生活してきたという経験から、東京に住む日本語を第一言語としない子ども・家族が安心して暮らせるための支援・取り組みに携わりたいです。海外での経験やそこで培った英語力を最大限に活かし、都民に寄り添った新たな支援づくりにも挑戦してみたいです。
■例文2
都庁には幅広い分野と局があり、自分の希望する部署に配属される可能性の方が低いと考えております。ですが、様々な幅広い業務に携われるという点は都庁の大きな魅力であると思いますし、1つの部署で経験したことはそこで完結するわけでなく、他の部署へと移動したときにも必ず生かすことができると思います。そのため、どの部署に配属されたとしても都の職員として、自分が配属された意味を見出し、1つでも多くのことを吸収できるようになりたいと考えております。
公務員試験の面接|質の高い回答をするコツ4選
ここでは公務員試験の面接において、質の高い回答をするコツを4つ紹介します。
以下のコツを押さえることで、より解像度の高い回答ができるようになるため、公務員試験を控えている人は是非参考にしてください。
希望分野・自治体の仕事内容を詳しく調べる
民間就活では業界研究や企業研究が大切なように、公務員試験においても希望している自治体の仕事内容や行政分野について詳しく調べ、正しく理解することは非常に重要です。
大体のイメージや何となくの情報だけで面接に臨んでしまうと、志望動機の内容が薄くなることや、深掘りされた際に答えに詰まってしまう恐れもあるでしょう。
例えば、地方公務員では数ある自治体の中で『その自治体で働きたい理由』を問う質問が多くされます。
その際「○○県は市役所や民間企業に比べて影響力が大きいからです」と答える人がいますが、これだと「なら国の方が影響力大きいけど?」と深掘りされてしまい、それに対しうまく答えられなければ「この自治体で働きたい明確な動機がない」と判断されてしまうでしょう。
そのため「省庁や行政機関の様に特定の分野に特化せず、幅広いフィールドで活躍できる環境が整えられている点や、市民とより近い場所で生活に貢献したいという考えから〇〇県を志望しました。」「〇〇県が実施している△△などの規模が大きく、民間企業、市役所、国といった様々な主体を巻き込んだ取り組みを実行できるという点に強く惹かれ、市役所ではなく〇〇県を志望しました。」というように、なるべく具体的に述べ、自治体への理解の深さをアピールすることが大切です。
求められる人物像を意識する
公務員試験の面接においても『自治体が求める人物像』を意識して回答するようにしましょう。理由としては、民間企業のように自治体によって求める人物像は少しずつ異なるためです。
例えば、東京都は[高い志と豊かな感性を持った人材]、埼玉県は[自ら考え果敢に調整し、未来を切り開ける人]、千葉県は[県民の視点に立ち、千葉の未来を切り開くために行動できる職員]というように、自治体が置かれている状況や環境によって、求める人材は異なります。
同じエピソードであっても、求める人物像を意識することで主張すべき観点が変わってきます。
例えば、既存の課題に対する提案を求められた場合、埼玉県であれば「海外でおこなわれている〇〇という手法の導入を検討してみるのも一つの方法だと感じました」というように自ら考え挑戦する姿勢を見せると良いでしょう。
一方、千葉県であれば「県民から直接意見を伺う機会を設け、県民視点で課題解決の方法を模索すべきだと思います」というように県民視点を重視している姿勢を見せることで、求める人物像に沿った回答ができます。
参照元:・東京都 / 求める人材像・採用フロー
・埼玉県 / 求める人物像・知事メッセージ・職員の仕事
・千葉県 / 求める職員像
模擬面接をおこなう
公務員試験に限った話ではありませんが、面接を上達させる一番の近道は『場数を踏む』ということです。
そのため、公務員面接を受ける際は事前に模擬面接を受けることをオススメします。予備校に通っている人は、予備校で提供している模擬面接サービスを利用したり、一緒に通っている友人などにお願いしたりすると良いでしょう。
予備校に通っていない場合は、大学のキャリアセンターなどに問い合わせてみてください。キャリアセンター独自で模擬面接を実施している場合や、予備校が大学で模擬面接を無料実施することもあるため、積極的に参加しましょう。
模擬面接をおこなうメリットは、事前に準備している回答をスラスラ言えるようになるだけではありません。自分では気づけていない改善点や、第三者の視点から疑問や質問をしてもらうことで、深掘りの対策にもなります。
また、面接の雰囲気に慣れることで、緊張感を和らげ、自信をもって本番に望めるようになるでしょう。
深掘りに回答できるように備える
個別面接などでは、自分の回答に対して面接官から『深掘り』されることが多くあります。
これは、想定外の質問に対して瞬時に考えスムーズに答える対応力やコミュニケーション能力を見極めようとしています。そのため、『全ての質問に深掘りされる』くらいの気持ちで深掘り質問に対する回答も準備しておきましょう。
深掘りされる程度は自治体、面接官によって異なりますが、人によっては1つの回答に対して5~6回ほど深掘りされることもあります。
そのため、模擬面接をおこなう際には「深掘りを多めにしていただきたいです」と最初に伝えることをオススメします。そうすることで、本番の深堀にもスムーズに対応することができるでしょう。
想定外の質問への回答も準備しておく
面接では、予想外の質問を聞かれることも少なくありません。例えば「最近のニュースで気になることは?」や「あなたの短所は?」といった質問です。これらに対する準備を怠ると、緊張して答えに詰まる可能性があります。
こうした質問に備えるためには、日常的にニュースをチェックし、自分の意見を持つことが重要です。また、自分の短所を正直に述べつつ、それを克服するための努力や工夫を具体的に説明できるようにしておくと良いでしょう。
さらに、面接練習を通じて様々なシチュエーションを想定した模擬面接をおこなうことも効果的です。これにより、どんな質問にも冷静に対応できる自信がつきます。公務員面接で成功するためには、準備と練習が鍵となります。
公務員の面接で避けるべき志望動機
公務員の面接では、志望動機が非常に重要です。しかし、志望動機の内容次第では面接官に悪い印象を与えてしまうことがあります。ここでは、避けるべき志望動機の例を挙げ、どのように改善すれば良いかを解説します。
安定性や待遇のみの志望動機
公務員の仕事は安定しており、待遇も良いとされています。そのため[安定性]や[待遇の良さ]を志望動機に挙げる人が多いです。
しかし、これだけを志望理由にするのは避けるべきです。なぜなら、面接官は就活生が本当に公務員としての使命感や公共サービスへの情熱を持っているかを重視しているためです。
「安定した収入が欲しいから」という理由は、自己中心的な印象を与えかねません。代わりに、具体的な業務内容や自分のスキルを活かしてどのように貢献できるかを述べると良いでしょう。
例えば「地域の防災対策に興味があり、自分の知識を活かして地域住民の安全を守りたい」といった具体的な志望動機を伝えると良いでしょう。
プライベート重視の志望動機
公務員の仕事は比較的定時で終わることが多く、プライベートの時間を確保しやすいと言われています。しかし「プライベートを重視したい」という理由だけで志望するのは避けるべきです。
面接官は、就活生が職務を通じて何を達成したいかを知りたいと考えています。「家族との時間を大切にしたい」という志望理由も理解できますが、それだけでは面接官に納得してもらえません。
志望動機では仕事とプライベートのバランスを取りながらも、どのように職務に貢献できるかを説明することが大切です。
例えば「家族との時間を大切にしながらも、地域の福祉向上に貢献したい」というように、具体的な目標を持っていることをアピールすると良いでしょう。
就職エージェントneoを活用して就活をしよう!
- 「公務員や一般企業の面接ではどんなことを聞かれるんだろう…?」
- 「面接で評価される答え方ってあるのかな?」
- 「公務員選考と同時に一般企業への就活対策も進めたい」
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生1人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあった選考アドバイスの実施や希望や適性に合った企業の求人情報を紹介しています。
「志望企業の選考を突破するために、面接のアドバイスがほしい!」「自分のアピールポイントを一緒に考えてほしい!」など、少しでも就活に不安がある就活生は、是非就職エージェントneoにご相談ください。
本記事では、就活エージェントのサービス内容の紹介やエージェントを選ぶ際のポイント、エージェントの効果的な活用方法について解説をしていきます。