「ビジネスカジュアルってどんな服装?」「スーツじゃダメなの?」このような不安や疑問を感じている就活生もいるでしょう。
そのような人に向け、本記事ではビジネスカジュアルの基本や注意点、選ぶ際のポイントを実際の写真もあわせて紹介しています。
また、ビジネスカジュアルに関するよくある質問にも回答していますので、不安がある方は参考にしてみてください。
ビジネスカジュアルとは何か?
ビジネスカジュアルとは、ビジネスの場面で着用するスーツよりも少しカジュアルな服装を指します。
ただ、企業によってはビジネスカジュアルに対しての定義が異なる場合がありますので、面接や就職先でのカジュアル度を確認することが大切です。
では、ビジネスカジュアルではどのような観点で服装を選べば良いのでしょうか。以下でビジネスカジュアルの基本を紹介していきます。
ビジネスカジュアルの基本
まずはビジネスカジュアルの基本について紹介します。ビジネスカジュアルがどういうものかわからないという就活生はぜひ参考にしてみてください。
■清潔感があるもの
ビジネスカジュアルでは清潔感があるものを選びましょう。
就活の場では、第一印象が非常に重要です。服装が不潔であったり、乱れていたりすると、就活マナーが身についていないと判断されマイナスな印象を与えてしまいます。
したがって、就活のビジネスカジュアルを選ぶ際には、清潔感があり、整った印象を与える服装を選ぶことが大切です。
■シンプルなデザインのもの
ビジネスカジュアルでは、派手すぎたり、個性的すぎたりする服装は避け、シンプルなデザインのものを選びましょう。
色味もネイビーやグレー、ブラックなどのベーシックカラーのものを選んだ方が無難と言えます。
ビジネスカジュアルの注意点
続いてはビジネスカジュアルを選ぶ際の注意点を2点紹介します。
■オフィスカジュアルとの違いを理解する
一見似ているように聞こえる「ビジネスカジュアル」と「オフィスカジュアル」ですが、両者にはしっかりとした違いが存在します。
ビジネスカジュアルは、面接や説明会などに適した服装でシンプルなものが好まれますが、オフィスカジュアルは社会人が企業で働く際に着るような服装で色や柄などにもより個性的なものを取り入れることができます。
つまり、オフィスカジュアルの方がビジネスカジュアルよりも、よりフォーマルな服装ということです。
■ヘアメイクは企業の雰囲気に合わせる
就活ではヘアメイクも大切なポイントの一つであるため、志望企業の雰囲気に合わせたヘアメイクを心がけることが望ましいです。
女性の場合はシンプルにまとめたヘアスタイルが良いケースもあれば、ナチュラルな巻き髪など、華やかな方がうけが良いケースもあります。
男性の場合はそこまで企業による差はないため、どの企業でも清潔感を意識した髪型で臨むようにしましょう。
企業はなぜビジネスカジュアルを指定するのか?
企業はなぜスーツではなく、ビジネスカジュアルを指定するのでしょうか。以下でビジネスカジュアルを指定する3つの理由を紹介していきます。
リラックスして臨んでほしいと考えているため
企業がビジネスカジュアルを指定する理由の1つ目は「就活生にリラックスして臨んでほしい」と考えているためです。
ただでさえ緊張する就活の場に普段着慣れていないスーツで参加するのは、就活生にとってもストレスだと思います。
そのため、少しでもリラックスして臨めるようにという目的でビジネスカジュアルを指定しています。
自由な社風をアピールしたいと考えているため
企業がビジネスカジュアルを指定する理由の2つ目は「自由な社風をアピールしたい」と考えているためです。
このように考えている企業は普段から社員もカジュアルな服装で働いている場合が多いため、自由で働きやすい環境であることをアピールして、自社の魅力をより感じてほしいと思っています。
学生の個性を見たいと考えているため
企業がビジネスカジュアルを指定する理由の3つ目は「学生の個性を見たい」です。
先ほど企業はできるだけリラックスした状態で選考に臨んでほしいと思っているとお伝えしましたが、リラックスした状態で臨んでほしい理由として、学生の個性を見たいという理由があります。
企業は就活を通して学生と自社の相性を知りたいと思っているため、就活生の個性を見るためにあえてスーツではなく、ビジネスカジュアルを指定しています。
【男女別】ビジネスカジュアルのコーディネート
ここではビジネスカジュアルを選ぶ際のポイントをアイテム別に紹介していきます。
どのような服を選べば良いかわからないという就活生は、以下のポイントを参考にしてみてください。
男性
まずは男性が服装を選ぶ際に意識すべきポイントを紹介します。
■ジャケット
ジャケットの色味はブラック、ネイビー、ブラウンが良いでしょう。柄のあるデザインのジャケットでも問題ありませんが、目立つような柄物は避けた方が良いです。
■シャツ
必ずしも襟付きのものでなければいけないわけではありませんが、襟付きのものの方が真面目な印象を与えやすいでしょう。
色は、ビビットカラーなど、派手なものでなければ白以外でも大丈夫です。柄は細いストライプやドットなど、さりげない柄物が良いでしょう。
ポロシャツやTシャツはビジネスマナー的には問題ありませんが、就活では企業によってカジュアルすぎると判断する可能性もあるため、避けた方が無難です。
また、ビジネスカジュアルの場合はネクタイは付けなくて問題ありません。
■パンツ
チノパンやスラックスがオススメです。色はブラックやネイビー、グレー、ブラウンなど、落ち着いた色味のものを選びましょう。
パンツの丈が短すぎるとカジュアルすぎてしまう可能性があるため、裾がかかとに少しかかるくらいの長さのものが良いです。
また、ベルトは派手な柄やブランドのロゴが大きく書いてあるようなものは避けた方が良いでしょう。
■シューズ
ビジネスシューズやローファーなどの革靴がオススメです。色味はブラックやブラウンなどが良いでしょう。
革靴がない場合は、スニーカーでもブラックやホワイトの単色で、革製のものであれば問題ありません。
■バッグ
バッグの色味はブラックやネイビーなどのベーシックカラーのもので、装飾のないシンプルなトートバッグやビジネスバッグが良いでしょう。
サイズはA4サイズが入る大きさのものがオススメです。理由としては、説明会や面接などで配布された書類を折らずにしまえるためです。
女性
続いて女性が服装を選ぶ際に意識すべきポイントを紹介します。
■ジャケット
ジャケットはモノトーンや、茶色、グリーン、ベージュなどのアースカラーのような落ち着いた色味のものが良いでしょう。
女性の場合はジャケットの代わりにカーディガンでも問題ありません。
しかしカーディガンを着用する場合は、写真の右端の女性のように袖が手首のところでしっかりと留まっているものにしてください。
だぼっとしているものだとカジュアルすぎる印象を与えてしまう可能性があります。
■トップス
トップスはシャツやブラウス、カットソーなどがオススメです。自分がどのような印象を与えたいのかといった観点で選んでみると良いでしょう。
例えば、かっちりとした印象を与えたいのであればシャツ、やわらかい印象を与えたいのであればブラウス、カットソーなど、自分に合ったものを選んでください。
色味はモノトーンやアースカラーなどの落ち着いたものが良いです。
大きなフリルや装飾がついているもの、柄が派手なもの、肌の露出が多いものは避けるようにしましょう。
■ボトムス
ボトムスはブラックやネイビー、ブラウンなどの落ち着いた色味のパンツかスカートにしましょう。
トップスがシャツやブラウス、カットソーで問題ないのと同様に、ボトムスもパンツでもスカートでもどちらでも問題ないため、かっちりした印象を与えたいならパンツ、やわらかい印象を与えたいならスカートと、どんな印象を与えたいかを基準に選びましょう。
ただし、スカートの場合は立った姿勢で膝が隠れる長さのものが望ましいです。
また企業によってフレアスカートはカジュアルすぎると判断されてしまう可能性もあるため、避けた方が無難と言えるでしょう。
■シューズ
シューズもボトムス同様に、ブラックやネイビー、ブラウンなどの落ち着いたものを選びましょう。リボンなどの装飾のないシンプルなパンプスが望ましいです。
女性の場合はパンプスなどがオススメです。ヒールの高さは3~5センチくらいのものが良いでしょう。
極端に高いものだとビジネスマナーをわきまえていないという印象を持たれてしまう可能性があるため注意が必要です。
パンプスの素材は革素材のものが無難でしょう。
■バッグ
バッグはブラックやベージュ、ブラウンなどの色味で、自立して装飾やロゴのないシンプルなものが望ましいです。
チャックがあるような口が閉じられるバックは、中身が見えないだけでなく物を落としたりする心配もなくなるためオススメです。
しかしビジネスカジュアルを指定された場合、スーツで行くのは避けた方が良いでしょう。
なぜなら本記事でもお伝えしているように企業がビジネスカジュアルを指定しているのには何かしらの意図があるからです。
しかし「スーツもしくはビジネスカジュアル」という指示が出ている場合は、スーツで行っても問題ありません。
ビジネスカジュアルに関するQ&A
最後に、就活のビジネスカジュアルに関するよくある質問に回答していきます。
自分の疑問に当てはまるものがないか確認してみてください。
服装編
Q1.ビジネスカジュアルでスーツの中にTシャツを着るのはアリ?
Tシャツは企業によってカジュアルすぎると判断されてしまう可能性があります。就活では第一印象が非常に重要となるため、避けた方が無難と言えるでしょう。
Q2.フード付きはあり?
就活の場でフードがついているものを着用するのは適切ではありません。ビジネスカジュアルはあくまでもスーツより少しカジュアルな服装を指すため、フード付きのものはカジュアルすぎると言えるでしょう。
髪型編
■男性
Q1.襟足が長い髪型は印象悪い?
就活においては、襟足が長い髪型は適切ではありません。就活の場では、フォーマルな印象を与えるために、清潔感があり、整った髪型を選ぶことが望ましいです。
襟足が長いと人によってはだらしないという印象を持ってしまう可能性もあるため、短めの髪型で臨むことをオススメします。
Q2.前髪はおろしても良い?おでこを出さないとダメ?
必ずしもおでこを出さないといけないということはありませんが、おでこを出した方が顔が明るく見えるため、清潔感や爽やかな印象を与えることができます。
そのためおでこを出した方が良い印象に繋がる可能性があると言えるでしょう。
Q3.センターパートはアリ?
センターパートは問題ありません。むしろおでこも出ていて表情がよく見える髪型であるため、オススメの髪型と言えます。
多少髪が長い人でも、センターパートにすることで清潔感を出すことができるでしょう。
■女性
Q4.就活の選考中に髪型を変えるのはアリ?
選考中に髪型を変えても選考結果に響くことはないでしょう。
しかし髪型によってはマイナスな印象を与えてしまう可能性があるため、髪型を変える際はその髪型によってどのような印象を与えるかといった観点で考えてから、切るようにしてください。
Q5.触覚はあっても良い?
はじめに、触覚とは女性が前髪の両サイドを伸ばし、顔に沿うようにおろした髪型のことです。
就活では、触覚スタイルは避けた方が良いでしょう。なぜなら触覚があると顔がよく見えず、暗い印象を持たれてしまう可能性があるからです。
また、お辞儀をするたびに髪が落ちてきたり、それを直すために何度も髪を触ってしまうとだらしない印象を与えかねません。
就活では、爽やかさや清潔感を重視した髪型を心がけるようにしましょう。
まとめ
本記事では就活でビジネスカジュアルを指定された場合の服装について紹介してきました。
本文でもお伝えしましたが、ビジネスカジュアルとはビジネスの場面で着用するスーツよりも少しカジュアルな服装のことを指しています。
よく聞く”オフィスカジュアル”とは別物であるため、ビジネスカジュアルの服装を選ぶ際は本記事で紹介したポイントを参考にしてください。
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