●積水ハウスの強みは「技術力」と「施工力」、「強固な顧客基盤」で、弱みは「デザイン力」。
●積水ハウスで求められる人物像は「お客様視点で物事を考えることができる」「誠実である」「向上心がある」「変化に臨機応変に対応できる」を満たす人。
●積水ハウスの本選考フロー(24卒)は「ES→一次面接→二次面接→三次面接→最終面接」。
- 「積水ハウスの強み・弱みは?」
- 「積水ハウスの選考を通るにはどのような対策をすればいいの?」
- 「積水ハウスの最新ニュースは?」
本記事では積水ハウスの就職を希望する就活生に向け、積水ハウスの事業や会社の強み・弱みなど、企業研究に役立つ情報を紹介していきます。
他にも内定を獲得するために知っておくべき”過去の選考情報”なども紹介していくので、企業研究に自信が持てない人や選考に不安を抱えている人は、確認してみてください。
不動産業界のホットニュース
不動産価格は2020年7月からほぼ毎月上昇しています。
不動産価格が上昇している主な理由は「日銀による金融緩和や世界的なインフレの影響」や「円安による外国人投資家からの需要増加」等です。
また、近年の不動産業界では省エネ住宅への取り組みが促進されています。省エネ住宅とは、暖冷房のエネルギー消費を抑えることのできる住宅です。
冬においては、室内の温かい空気が逃げないこと、夏においては、室外からの熱が室内に侵入しないことで、少ない暖冷房エネルギーで快適に過ごすことができるようになります。
積水ハウスも省エネ住宅を手がけており、日本初の賃貸マンションでのZEH-Mを実現しました。
全ての住居で高断熱複層ガラスを採用、高効率エアコン・ヒートポンプ給油機、LED照明等を用いることでエネルギー消費量を最大限に削減しています。
参照元:
・省エネ住宅/経済産業省 資源エネルギー庁
・建築で可能な環境配慮/積水ハウス
Net Zero Energy House Mansion(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)の略。
住まいの断熱性・省エネ性能を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナス「ゼロ」(もしくはゼロに近づける)にする共同住宅を指します。
引用元:ZEH-Mとは
データで見る積水ハウスの企業研究
次に企業研究で見るべき事業内容や業績について紹介します。
さらにSWOT分析という企業研究を深堀りする際に役立つ分析方法についても紹介するので、見てみましょう。
積水ハウスジャパンの企業概要
まず、積水ハウスの企業概要について紹介するので、以下の情報を参考に企業選択をする手段の1つとしてご利用ください。
会社名 :積水ハウス株式会社
設立年月日 :1960年8月1日
資本金 :202,854,499,372円(2023年6月7日時点)
社長執行役員兼CEO:仲井 嘉浩
従業員数 :14,932名(2023年1月31日時点)
▾人事データ
平均年齢 :43.6歳(提出会社)(2023年1月31日時点)
平均勤続年数:16.8年(提出会社)(2023年1月31日時点)
平均年間給与:8,342,460円(提出会社)(2023年1月31日時点)
参照元:
有価証券報告書/積水ハウス
企業・IR・ESG・採用/積水ハウス
積水ハウスの業績
次に、過去3年間における積水ハウスの売上高・営業利益(本業で稼いだ利益)を紹介します。
■売上高及び営業利益
ここでは積水ハウスの実績を基に、2020年〜2022年の売上高を作成しています。
売上高とは、営業活動として商品やサービスを提供した際に、対価として受け取った販売額のことを指します。
参照元:有価証券報告書/積水ハウス
積水ハウスのSWOT分析
以下では、SWOT分析というフレームワークを活用して、積水ハウスの事業環境を分析していきます。
SWOT分析とは、競合や法律、市場トレンドといった自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力さらには価格や品質といった内部環境を、プラス面・マイナス面にわけて分析する手法です。
この分析により、企業の置かれた状況を客観的に俯瞰して見ることができ、将来性のある企業かどうかを判断することが可能になります。
・積水テクノロジーを駆使した「技術力」と「施工力」、世界一の累積建築戸数を誇る強固な顧客基盤
【弱み】
・国内の安定成長と海外への積極的成長
・デザイン力の強化
【機械】
・不動産価格の上昇
・省エネ型住宅への関心
【脅威】
・新型コロナウイルスの感染拡大
・建設労働者の不足
・人口・世帯数の減少
・資材価格の高騰
※就職エージェントneoが独自で作成したSWOT分析です。
企業研究をしっかり行っている学生でも、SWOT分析まできちんと行えている学生は多くいません。
そのため上記の分析内容を自分なりに理解し、志望動機や逆質問などで活用できると、他学生と差別化が出来る可能性があるでしょう。
参照元:
個人投資家のみなさまへ/積水ハウス
第6次中期経営計画/積水ハウス
積水ハウスの事業内容
積水ハウスには「国内事業」「国際事業」の2つの部門があります。
またその中でもさらに「請負型ビジネス」「ストック型ビジネス」「開発型ビジネス」の3つに分類されています。
以下にてそれぞれについて紹介してきますので、事業理解を深めるためにも確認してください。
国内事業
まずは国内事業の3つのビジネスモデルについて紹介します。
■請負型ビジネス
請負型ビジネスでは、オーナーが保有する土地に戸建住宅や賃貸住宅の建築を請け負っています。
戸建住宅や賃貸住宅の他にも、医療・介護施設、商業施設、ホテル等の非住宅の設計・施工および請負も行ってるようです。
■ストック型ビジネス
ストック型ビジネスでは、オーナーが建てた住宅・積水ハウス以外の住宅リフォームや、不動産の転貸借により賃貸住宅経営をサポートしています。
■開発型ビジネス
開発型ビジネスでは、土地の取得など、投資からスタートするビジネスを展開しています。主にオフィスビル・商業施設等の開発や、保有不動産の管理・運営等を行っているようです。
国際事業
国際事業では、アメリカ、オーストラリア、イギリス、シンガポール、中国の5ヵ国で住宅事業を展開しています。
日本で培ったノウハウや環境技術を活用し、その国の住環境の課題解決をはかっています。
参照元: 企業・IR・ESG・採用/積水ハウス
積水ハウスが求める人物像
積水ハウスの求める人材について、採用HPでは以下のように記載されています。
そのような仕事を担うためには、「誠実さ」や「責任感」が
必要不可欠であると考えています。
私たち積水ハウス不動産東京は、
お客様の幸せを自分の幸せとして捉えることができる「誠実さ」と
お客様の資産を大切にお取り扱いする「責任感」を持つ人材を求めています。
私たちは、お客様をはじめ、関わる全ての方々から「積水ハウス不動産東京でよかった」と思っていただけるよう、
常に高い意識を持って業務に取り組んでいく必要があります。
また、広く学び、自ら成長していく「向上心」、様々な変化に対応できる「変化への対応力」を持つ人材を求めています。
不動産のプロフェッショナルになるべく、常に前を向き、学び続けることができるそのような人材を求めています。求める人物像「積水ハウス」
つまり「お客様視点で物事を考えることができる」「誠実である」「向上心がある」「変化に臨機応変に対応できる」このような人が求められていると言えるでしょう。
積水ハウスの選考対策
ここでは、積水ハウスの選考対策について紹介していきます。
積水ハウスのインターン対策(23卒総合職)
コースや年度によって選考内容は異なるため、ここでは23卒総合職のインターンの選考フローと選考通過者のES内容を紹介します。
エントリーシート・webテストの提出
■インターンES
以下にてES通過者のESの内容を紹介します。
その緊張感の中で、顧客にとっての完璧を一緒に作りあげられることに魅力を感じ、住宅業界を志望するようになりました。さらに、基本姿勢として「真実・信頼」を掲げる貴社であれば、お客様の声にしっかりと耳を傾け、最後まで寄り添い抜くことができる環境があると考えました。
今回のインターンシップでは、お客様に寄り添うための傾聴力と寄り添い続けるための信頼関係構築のノウハウを主体的に身につけたいと考えています。
そこで私は「今日は少し気分を変えてみますか?」と声をかけたところ、お客様の顔がパッと明るくなり「いつもの飲み物にカスタムをしてみたいです」と仰ってくれました。そこで一緒にカスタムを考えたところ、それを機にお客様がカスタムにハマり、さらにカフェを好きになってくれました。
このように、表情や視線といった言葉以外からお客様の気持ちを察し、瞬時に行動に移せることが自身の強みだと考えています。
仕事理解編では、受渡しの際にお客様が「感無量です。」と仰っている場面が非常に印象的でした。営業から現場監督へといった単なるリレーではなく、営業も最後まで住まい作りに同伴するという特徴をもっているからこそ、お客様に最高の体験を提供できるのだと思いました。
自分もいつかチームの一員として、丁寧にお客様に寄り添い、お客様やチームメンバーとともに感動の瞬間を味わいたいと強く感じました。
積水ハウスの本選考対策(24卒)
過去の情報によると積水ハウスでは、下記の選考フローが組まれています。最新の情報では選考フローが変更されている恐れもありますので、予めご了承ください。
エントリーシート→一次面接→二次面接→三次面接→最終面接
以下で実際に積水ハウスのESと面接で問われた内容と過去の内定者の回答を紹介していきます。本選考対策として、ぜひご活用ください。
■エントリーシート(24卒総合企画職)
2つ目は、事業所総務として強みである学ぶ姿勢を活かして、支店の運営に必要な牽制の役割を果たすことができると考えるためです。高校の部活動で発揮された学ぶ姿勢を活かして、事業所の健全な運営を行い、お客様に安心を提供できると考えています。
3つ目は、完成度の高さに魅力を感じたためです。貴社は、国内に自社工場を保有しているからこそ品質管理を徹底することできます。そのため高品質な家の提供をすることが可能である点に強みがあると感じています。以上3点の理由から貴社を志望しています。
実際に勤務する際には、同じ支店の社員の方から頼りにされる、問題を解決した際に感謝されることが多くなると感じています。人助けの精神を持ち続けることによって支店内の信頼関係の構築、お客様からの支店に対する信頼を実現することができると考えています。
さらに、私の強みである学ぶ姿勢を人助けの精神を持つことに繋げたいと考えています。より早く知識を吸収することによって心の余裕を実現し、人助けをするために知恵を絞ることができる社員になります。
このことから、支店内の信頼関係の構築、お客様からの信頼の獲得のために、人助けの精神を常に持ち勤務することを最重要視したいと考えています。
自分のように野球をすることができない状態になってほしくないという思いから怪我をしないためのトレーニング指導を行いました。
しかし、指導をするほどの知識がないことが課題でした。まずは、トレーニングに関する知識を学びました。週2回、リハビリの際にお世話になっていた先生に話を聞いてトレーニングやストレッチに関する知識を深めました。
そして、約40人いる新入生にトレーニングを指導しました。トレーニングだけではなく、ストレッチの時間を設けることによって怪我をするリスクを抑えました。
この結果、例年入学から半年で3人ほどの怪我人が発生しますが、1人も怪我をすることなく活動することができました。この強みを活かして、より速い自己成長を実現し貴社の事業拡大に貢献することができると考えています。
■面接
下記にて、積水ハウスの面接ではどのようなことを質問されるのかを紹介します。
面接官によって質問内容が異なる場合もあるため、参考程度に見つつ自分であればどのような回答をするか考えてみましょう。
二次面接:自己PRの深掘り、志望動機
三次面接:志望動機、ガクチカの深掘り
最終面接:自己PR、志望動機
積水ハウスの財務状況
ここでは、積水ハウスの財務状況を「会社の安定性を図る指標」「会社の成長性を図る指標」の2つの観点から説明していきます。
”安定性”を図る指標
まずは、会社の安定性を図る指標である「流動比率」について紹介します。
■積水ハウスの流動比率
「流動比率」とは会社の安全性を測る代表的な指標です。自己資本比率とは異なり、短期的観点から企業の安定性を判断できます。
以下の公式により流動比率の算出が可能です。
「流動比率=流動資産÷流動負債×100」
積水ハウスの流動比率は以下のようになりました。
流動比率=2,093,883÷1,044,643×100%=200%
*積水ハウスの財務諸表(貸借対照表)の流動資産合計と流動負債合計より就職エージェントneoが独自に計算
流動資産は原則として1年以内に現金化できる資産を表し、流動負債は1年間以内に返済可能な金銭債権のことを表します。
この流動比率を計算することで会社にどれだけすぐに現金化できる資産があるかがわかり、流動比率が120%の会社であれば安全であると言われています。
ちなみに流動比率はあくまで簡易的に会社の安定性を判断する指標であるため、流動比率が低いからといって積水ハウスが破産することを示唆するものではありません。
■積水ハウスの自己資本比率
「自己資本比率」は企業の安全性を示す代表的な指標です。この指標は金融機関で融資をうける際にも非常に重視される指標です。
自己資本比率では会社がどれだけ返済義務のない自己資本を所有しているかが分かり、自己資本の充実が会社の安全性につながります。
セコムの自己資本比率は以下の通りです。
”成長性”を図る指標
続いて、会社の成長性を図る指標である「売上高」「純利益」「純利益率」について紹介します。
参照元: 有価証券報告書/積水ハウス
上記の表は積水ハウスの直近3年の売上高・純利益・純利益率を表したものです。
純利益とは、法人税など企業が支払うべき費用を差し引き、最終的に会社に残ったお金のことを指します。
表から積水ハウスの売上高は年々増加しており、純利益も着実に数字を伸ばしていることがわかるでしょう。
まとめ
本記事では、積水ハウスの企業研究に役立つ情報を紹介してきましたが、いかがでしょうか。
企業研究は内定獲得をするための重要な要素の1つですが、ただ情報を見るだけでは内定を獲得することはできません。
ぜひ本記事を参考にし、積水ハウスへの理解を深め、内定までの一歩を踏み出してください。
✔就職エージェントneoを活用してあなたの希望業界での就職を目指そう!
就職エージェントneoでは、専門のキャリアアドバイザーが希望業界や条件をヒアリングした上であなたに合った企業の紹介をしています。
「自分一人で企業を探すのは不安…」という人は、ぜひ就職エージェントneoに相談してください。一人では見つけられなかったような優良企業に出会える可能性があるでしょう。
- 早く内定を獲得したい!
- 自分にあった企業が知りたい!
- 自分に合いそうな企業を紹介してほしい!
上記のような希望がある方はぜひ一度就職エージェントneoにご相談ください。