●自己分析をおこなうことで『新たな強みや特徴を見つけられる』『業界・企業を選びやすくなる』『志望動機や自己PRの精度を上げられる』というメリットがある。
●自己分析をおこなう際は『自分を過大・過少評価しない』『自己分析をおこなうことを目的にしない』の2点に注意する。
自己分析は、就活やキャリア形成において非常に重要なステップです。自己分析をしっかりとおこなうことで、自分の強みや弱みを明確にし、志望動機や自己PRを効果的に作成することが可能になります。
しかし、いざ自己分析をおこなおうと思ってもどこから始めれば良いのか、どのように進めれば良いのかわからず、戸惑ってしまう人も少なくありません。
本記事では、就活初心者でも簡単に理解できるように、自己分析の基本から具体的な方法までを徹底的に解説します。面接やエントリーシートで他の就活生と差をつけるためにも、本記事を参考に自己分析をおこないましょう。
自己分析とは?
就活における自己分析とは『過去の経験とその時の感情や行動を分析し、自分の特徴、価値観、強み・弱み、なりたい将来像を見出す作業』のことです。
就活生の中には「自分のことは自分が1番わかっている!」と考える人もいるかもしれません。
しかし自己分析を通し、過去の経験を客観的に振り返り、その時どのように考え、どんな行動をとってきたのかを言語化することで、自覚していなかった自分の傾向や価値観に気付くことができます。
また自己分析をおこなうと、[自分に向いている業界・企業・職種]が明確になったり、[選考の中で効果的にアピールすることができる自己PR・ガクチカなど]を作成することも可能になるのです。
自己分析をおこなう目的
ここでは、自己分析をおこなう目的を2つ紹介します。なぜ自己分析をおこなうのかを理解した上で進めましょう。
就活・企業選びの軸を明確にするため
自己分析をおこなうことで、なりたい姿や自分の活躍できる環境、つまり『企業選びの軸』を明確にすることができます。
企業選びの軸とは、自分の価値観やなりたい姿に基づいた企業を選ぶ際の判断基準のことです。
日本には数多くの業界・企業が存在しており、就活ではその中からいくつかの企業を選んでエントリーしていかなければなりません。その際に企業選びの軸があれば自分に合った企業を選ぶことができます。
また、軸をもとに企業を選ぶことができれば志望動機の回答にも説得力が増すため、評価されやすいと言えるでしょう。
これらの理由から就活においては根拠のある企業選びの軸が必要なのです。
自分を最大限アピールするため
就活におけるエントリーシートや面接は『企業側に自分の魅力をアピールし、自分を採用するメリットをアピールする機会』といっても過言ではありません。
そのため、初対面の人に、限られた字数や時間の中で、自分の魅力をどれだけ伝えられるかどうかが重要となります。
自分を最大限アピールするためには、まず、自分自身のことをしっかりと理解していなければなりません。
自分のことを100%わかっているつもりでも、いざ深堀りされると「考えたことなかった…」「何でだろう…?」とわからないことがたくさん出てくるでしょう。
また、就活の場では[強み・弱み]というシンプルな質問以外にも、「自分を一言で表すと?」「あなたを採用するメリットは?」「自分を動物に例えるなら?」など、自分のことを様々な角度から理解していなければ答えられない質問をされることもあります。
そのため、自己分析を通して、自分自身のことをしっかりと理解することが大切だと言えます。
自己分析をおこなう3つのメリット
ここでは、自己分析をおこなうメリットを3つ紹介します。
自分の知らない強みや特徴を見つけられる
人には自分では認識していない強みや特徴があります。
自己分析では、実際の経験とその時の思考・行動を整理するという作業を通して、無意識に行動してしまっていた部分も丁寧に洗い出すことができるため、今まで気づかなかった強みや特徴を見つけられるというメリットがあります。
例えば、「人と話すのが苦手だから営業職は向いていない」と自分で考えていたとしましょう。
しかし、自己分析を通して[人の話を聞く傾聴力に長けている]と知り、選択肢から外していた営業職も視野に入れて就活を進めることができるかもしれません。
このように、自己分析を通して自分の知らなかった強みや特徴を見つけることができれば、将来の可能性を広げるきっかけになり得るのです。
業界・企業を選びやすくなる
上述していますが、自己分析には[就活・企業選びの軸を明確にする]という目的があり、就活の軸が明確であればあるほど、業界・企業を選びやすくなります。
世の中には非常に多くの業界・企業があるため、1つずつ確認して選んでいくやり方は現実的ではありません。
自己分析を通して軸を明確にし、業界・企業選びを効率的に進めることが大切です。
志望動機や自己PRの質を上げられる
繰り返しになりますが、自己分析は過去の経験とその時の思考・行動を整理していくことで、価値観、強み・弱み、特徴を明確にする作業です。
つまり、自己分析を通して自分の価値観や強みをしっかりと理解することができれば、企業からの質問に対して『一貫性のある回答』ができるようになります。
また、過去の経験を細かく振り返ることで、エントリーシート・面接で話すエピソードをより具体化できるため、説得力が増し、あなたの魅力をより伝えることができるでしょう。
自己分析のやり方6選
ここでは、自己分析のやり方を紹介していきます。
自己分析には6つのやり方があります。精度の高い自己分析をおこなうには自分に合ったやり方を見つけることが大切です。
以下で紹介する自己分析のやり方から自分に合うものを選んで実践してみてください。
マインドマップ
マインドマップとは、連想ゲームのように1つのキーワードから想像できる言葉を書き出し、地図のように具現化・可視化する思考の表現方法です。
紙に書き出すことで思考を可視化することができるため、頭の中を整理しつつ自己分析を進めることができます。
マインドマップのやり方については以下の記事で紹介していますので、是非チェックしてみてください。
モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、自身のモチベーションの変化を表したグラフのことです。
幼少期から現在までの出来事において「いつ、どんなときにやりがいを感じたか?」あるいは「どのような時にやる気をなくしたのかと感じたのか?」「気持ちが落ち込んだか?」といった自分の気持ちの変化をグラフに書き込むことで完成します。
モチベーショングラフを作成すると、幼少期から現在までの出来事の中で、自分がどんなときにモチベーションが上がるのか、逆にどんなことがあるとモチベーションが下がるのかを、過去の経験を整理しながらわかりやすく可視化することができます。
モチベーショングラフのやり方については以下の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。
SWOT分析
SWOT分析とは、自分の長所・短所などの内部要因、就活市場、業界の動向などの外部要因をかけ合わせて、自分について考えていく自己分析方法です。
元々は企業が経営戦略や企業の現状を分析するために使われている分析方法ですが、自己分析として活用することもできます。
SWOT分析のやり方については以下の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。
自分史
自分史とは[自分の歴史]をまとめたものです。
これまでの自分の人生で起きた出来事を書き出し、その出来事を深堀していくことで、そこに共通する自分の行動や考え方や大切にしている価値観・行動パターンを見つけていきます。
自分史を作成することで、自分の強みや弱み、自分に合う仕事や企業を選ぶ際の軸を作ることができます。
自分史のやり方については以下の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。
ジョハリの窓
ジョハリの窓とは、19個の性格を4つの枠に分類し、自分が認識している性格と他人が認識している性格にズレがないかを確認する自己分析方法です。
1人でもおこなうことは可能ですが、人数が少ないと効果が薄くなってしまう可能性があるため、複数人でおこなうことをオススメします。
ジョハリの窓のやり方については以下の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。
本を活用する
自己分析は本を活用しておこなうこともできます。
本を活用して自己分析をおこなう際は『本を読んで満足しない』『自分のレベルに合っている本を選ぶ』の2点に注意しましょう。
自己分析にオススメの本は以下の記事で紹介していますので、是非チェックしてみてください。
自己分析から志望動機を作成する方法
自己分析をおこない、自分の価値観や目標を明確にすることで『仕事選びの軸』が見えてきます。
仕事選びの軸が定まったら、志望企業の特徴と軸の共通点を探し、その共通点を志望動機として記載します。
例えば、以下のようなかたちでそれぞれ洗い出します。
このようにそれぞれを洗い出すことができたら、それを志望理由として、志望動機を作成していきます。
今回は[社会貢献]を理由としている志望動機の例文を紹介します。
この点で「週刊新潮」「新潮」といった様々なプラットフォームを持つ貴社は問題解決の糸口になると考えている。ネットニュースの不適切な情報ではなく貴社の記事や書籍をより多くの人に届ける事でお客様と貴社の情報が出会う場を創る。
また、デジタルコンテンツの登録者を家族単位で増やすことで必要としている人の元に必要な情報を届けると共に情報弱者にも知ってもらえる仕組みを整えたい。情報を届け続ける事でお客様の新たな気付きや没頭に繋がると考えている。
自己分析をおこなう際の注意点
闇雲に自己分析をおこなっても、自己理解が足りず結果として志望動機や自己PRの説得力が欠くものとなってしまいます。
以下で自己分析をおこなう際の注意点を2つ紹介しますので、注意点を意識した上で自己分析をおこないましょう。
自分を過大・過少評価しない
自己分析をおこなう際に重要なことは、自分を過大評価も過少評価もしないことです。
過大評価してしまうと自分の実力以上の目標を立ててしまい、挫折しやすくなります。一方、過少評価すると本来の能力を発揮できず、自己成長の機会を逃す恐れがあります。
正確な自己評価をおこなうためには、客観的な視点を持つことが大切です。
家族や友人の意見を参考にすることで、自分では気づかない強みや弱みを知ることができるでしょう。また、過去の経験や実績を振り返り、具体的なエピソードをもとに自己評価をおこなうことも有効です。
自己分析をおこなうことを目的にしない
自己分析をおこなう際は目的を見失わないようにしましょうことが大切です。
自己分析をおこなう目的は、自分自身を深く理解し、将来の方向性を明確にすることです。しかし、就活生の中には自己分析そのものが目的となってしまい、[マインドマップを作成しただけ][本を読んだだけ]で満足してしまう人も多いです。
自己分析は手段であり、最終的な目的はそれをもとにした志望動機や自己PRの作成です。
自己分析に時間をかけすぎると、本来の目的である就活の準備が疎かになってしまう可能性があるため、効率的に自己分析をおこないましょう。
まとめ
本記事では自己分析とは何なのか、おこなう目的・メリット、やり方などについて紹介してきました。
自己分析をおこなうことで自分の強みや弱みが明確になり、選考で効果的なアピールができるようになります。
また、自分に合った企業を選ぶこともできるようになるため、就活を始める際は必ず自己分析をおこなうようにしましょう。
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