●業界研究のやり方は[業界の全体像を把握する→業界ごとの特徴を理解する→業界の将来性・安定性を知る]の3ステップ。
●どんなに時間をかけ丁寧に業界研究をおこなったとしても、就活の中で活かせなければ意味がないため、調べた内容はいつでも見返せるようにノートなどにまとめておくと良い。
志望業界を絞り込んだり、志望動機を作成したりする際に、業界研究は欠かせません。
しかしまだ業界研究をしたことがない就活生の中には「業界研究って何のためにやるの?」「何をしたらいいの?」といった漠然とした疑問を持つ人が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では[業界研究の目的][業界研究のやり方][業界研究時に活用すべきもの]、[業界研究をおこなう際の注意点]などについてわかりやすく解説します。
少しでも業界研究に対して不安がある就活生は、是非本記事を参考にしてください。
業界研究とは?
業界研究とは[様々な業界に関する情報を集め、業界ごとの特徴を理解すること]です。
具体的には、業界のビジネスモデルや動向から特徴・規模感・将来性・成長性などを理解し、自分がどのような業界・職種・企業で働きたいかを考えるための作業です。
例えば、メーカーといっても、素材系から機械、金属、自動車、繊維、印刷などがあるように、我々の生活している社会には数多くの業界が存在しています。
そのため、就職活動を始めるにあたって、まずは世の中に存在している業界を知り、自分が興味を持つ業界を絞り、就活の『方向性』を決めなくてはなりません。
業界研究を始める時期は人それぞれですが、4年制大学の場合、3年生の4月ごろから自己分析と合わせて業界研究を始める人が多いようです。
以下は、経団連に加盟している企業の一般的な就活スケジュールです。
業界研究の目的を理解しよう!
効率的に業界研究を進めていくためにも、まずは[業界研究をおこなう目的]について学んでいきましょう。
ただなんとなくで業界研究をおこなってもあまり意味はありません。以下で紹介する2つの目的をしっかりと意識しながら、業界研究を
おこなうようにしましょう。
自分が興味のある業界を絞るため
業界研究は[興味がある業界]もしくは[志望業界]の知識を深めていくためにおこないます。
業界研究をおこなうことで各業界の特徴を理解することができ、その業界に抱いていたイメージを再確認したり、イメージとは違う点について認識を改めたりすることができるでしょう。
志望業界を決める際は、業界研究で得た上記のような業界の特徴や業務内容、将来性などの情報をもとに、自分に合っているか、自分がやりたかったことができるかを判断していきます。
何の情報もないまま志望業界を決めることは難易度が高いです。自分が本当に働きたい業界を見つける・明確化させるためにも業界研究は欠かせません。
また業界研究をおこなうことは、視野を広げることにも繋がります。
初めは「自分はこの業界にしか興味がない!」と思っていても、業界研究を通して業界について深く知っていくうちに、「業界は違うけど、業務内容が似てる!」「この業界じゃなくても、自分のやりたかったことができるんだ!」など新たな発見があるかもしれません。
初めから自分の選択肢を狭めてしまうのは非常にもったいないため、様々な業界について広い視野で学び、自分に1番合う業界を選んでいきましょう。
志望業界の知識を得て選考対策に活かすため
履歴書やESだけでなく面接においても頻出問題である[志望動機]では、自分がその業界・その企業で成し遂げたいことを伝えます。
しかし業界のビジネスモデルや業務内容、企業の立ち位置などを理解できていなければ、説得力のある志望動機を作成することは難しいでしょう。
加えて説得力の欠けた志望動機では、「本当にこの業界で仕事がしたいと思っているのだろうか…?」「この業界でなくてもよさそう…」と企業側に不信感を持たれてしまう可能性があります。
また就活における頻出質問である[自己PR]も同様です。自己PRでは、自分の強みを業務のどんなところで活かすことができるのかを伝える必要があります。
しかしその業界・企業の業務内容が正しく理解できていなければ、「その強みは自社では活かせないな…」「他の業界の方が合うのではないか…」など、企業側に十分なアピールができなくなってしまいます。
このように業界研究をおこない志望業界の理解を深めることで、自分の言葉でその業界を志望する理由を伝えることができるなど、企業に効果的にアピールすることが可能になるでしょう。
業界研究のやり方3ステップ
業界研究をおこなう際は、以下の3つのステップに沿って進めていきましょう。
(2)業界ごとの特徴を理解する
(3)業界の将来性・安定性を知る
以下ではそれぞれのやり方を詳しく紹介していきます。
業界の全体像を把握する
業界研究をおこなう際はまずどのような業界が存在するのか、全体像を把握するところから始めましょう。
世の中の業界はおおよそ以下の5つに分類することができます。
・ものを売る
・サービス・情報を提供
・社会基盤を整備する
・資金を動かす
志望業界をまだ決めていない人は、まずこの上記5つの業界の中で自分はどのような仕事に興味があるのか考えてみましょう。
どの仕事に興味があるか決まったら、その仕事の中でもどの業界に関心を持っているのか考えてみます。
例えば[ものをつくる]ことに興味があるのであれば、食品業界・飲料業界・自動車業界、[サービス・情報を提供する]ことに興味があるのであれば、ホテル業界・教育業界・コンサル業界を選ぶといったイメージです。
具体例は以下の画像を参考にしてみてください。
業界ごとの特徴を理解する
なんとなく気になる業界が決まったら、次はその業界のビジネスモデルを理解しましょう。ビジネスモデルとは『会社が利益を生み出すための仕組み』のことを指します。
ビジネスモデルの理解を深める際は、以下の項目について調べてみてください
・顧客は誰か?
・どのように営業をしているのか?
ビジネスモデルの理解を深める際に、具体的にどのような内容を知るべきなのかを以下にてそれぞれ紹介します。
✓どのようなサービス・商品を提供しているのか?
まずその業界では、どのような商品・サービスを扱っているのかを知りましょう。
例えば、同じ[ものをつくる業界]であっても、食品業界では[もの]を扱っており、自動車業界では[自動車]を扱っています。また同じ[ものを売る業界]の中でも、商品(有形商材)を扱う業界・サービス(無形商材)を扱う業界があります。
このように同じ分類に属する業界であっても、業界によって扱っている商品・サービスは異なるため、まずは気になる業界が扱っている商品・サービスを確認するようにしましょう。
面接では就活生が自社について調べているかチェックするために、業界の特徴や扱っているサービスについて質問する場合があります。
そのため業界研究をする際は、面接で聞かれても困らないよう志望企業の商品・サービスの理解を深めておきましょう。
✓顧客は誰か?
商品・サービスを提供する顧客を大きく分けると[法人][個人]の2つに分類することができ、法人を顧客とする企業は[BtoB企業]、個人を顧客とする企業は[BtoC企業]と呼ばれています。
例えば[自動車業界]で言うと、部品メーカー同士でやり取りをする企業(toB企業)もあれば、完成した自動車を一般のお客様に販売している企業(toC企業)もあるといったイメージです。
このように[BtoB企業]と[BtoC企業]では、仕事内容や求められるスキル・素養が異なります。
これらの情報は、自分がやりたい仕事をみつける際の重要な指標となるため、必ず把握しておくようにしてください。
✓どのように営業しているのか?
基本的に商品やサービスを提供するのは一般的に営業の役割です。
業界によって営業手法は異なり、既に取引のある顧客を訪問するタイプの営業や、新規の顧客に訪問するタイプの営業など様々な方法があります。
そのため特に営業職を志望している就活生は、各業界の営業担当の働き方についても調べておきましょう。
志望業界の将来性・安定性を知る
志望企業を決める上で、業界の将来性や安定性は誰しも気になるところだと思います。将来性がない業界にいきたいという方は少ないですよね。
入社してから「思ってたのと違った…」とならないためにも、志望企業の動向はしっかりと把握しておきましょう。
企業の将来性は、業界を取り巻く市場の動きや業界動向に左右されると言っても過言ではありません。
そのため志望業界に属する大手企業の売上高・営業利益、事業拡大の展望、技術革新の動き、市場規模といった『業界動向』を調べ、その業界の今後の将来性などを予測するようにしましょう。
業界研究を効率的に進められる7つの手段
「業界研究のやり方は理解できたものの、どのように情報収集をすべきかわからない…」といった疑問を持つ就活生もいるでしょう。
ここでは効率良く業界研究を進めるために活用すべき手段を7つ紹介していきます。
業界研究セミナー
業界研究セミナーは[業界について詳しく学べるセミナー]のことです。このセミナーは業界指定なく開催される場合もあれば、特定の業界だけが集まって開催される場合もあります。
業界研究セミナーでは、その業界で働いている社会人から直接話を聞くことができるため、Webサイトではわからないようなリアルな情報を得ることができるでしょう。
業界のリアルな話が聞きたい、幅広く業界研究がしたいと思っている就活生にオススメです。
就職情報サイト
本サイトを含めた就職情報サイトでは、学生に役立つコラムを多数公開しています。
その中には、企業の採用情報や業界の動向など様々な情報をまとめたコンテンツも存在しています。
そのためまだ業界研究をしたことがないという就活生はまず就職情報サイトを活用してみると良いでしょう。
また就職情報サイト内では、業界研究セミナーなどのイベントの情報が紹介されている場合もあるため、セミナーに興味があるという人も参考にしてみてください。
本サイトを運営している無料無修正エロ動画も各業界の動向などをまとめたコンテンツを多数公開しています。是非「業界研究のやり方」のページからご確認ください。
就職情報サイト
就職情報サイトは、企業の採用情報や業界の動向など、様々な情報が記載されています。
そのためまだ業界研究をしたことがないという人はまず就職情報サイトを活用してみると良いでしょう。
また就職情報サイト内では、業界研究セミナーなどのイベントの情報が紹介されている場合もあるため、セミナーに興味があるという人も参考にしてみてください。
OG・OB訪問
OG・OB訪問は、自分の大学や知り合いの先輩社員にお願いして、会社や仕事について話を聞くことを目的としておこなう就活の情報収集の手段の1つです。
OG・OB訪問では、すでに現場で働いている人に質問するため、業界の課題や将来性だけでなくその志望企業の課題や将来性も知ることができます。
そのためすでに志望業界・志望企業がなんとなく定まっている就活生はOG・OB訪問を設定してみると良いでしょう。
またOG・OB訪問をおこなう際は、相手の時間をもらっているという意識を持ち、限られた時間を有効活用するためにも、事前に質問したい内容をまとめてから臨むようにしてください。
本記事では、事前に確認しておくべきマナーや注意点を紹介します。ぜひご確認ください。
大学のキャリアセンター
大学のキャリアセンターでは就活支援の一貫として、業界研究に関するセミナーを主催している場合があります。
また、その大学の専攻がどの業界に向いているのか・過去の卒業生はどういう業界に就職しているのか、といったことも併せて知ることができるため、他の方法と併せて活用すると良いでしょう。
幅広い就活サポートは誰でも無料で受けることができるため、気軽に利用してみることをオススメします。
就活エージェント
就活エージェントとは、就活生が無料で活用することができる就活支援サービスです。就活エージェントでは、就活生1人ひとりと個別面談を実施し就活状況のヒアリング後に、その学生の就活状況にあったアドバイスを実施しています。
また面談を通して、担当のアドバイザーがあなたにぴったりの業界や企業も提案してくれます。そのため自分1人で業界研究をおこなうのは難しいという就活生にオススメのサービスです。
就職エージェントのサービス詳細に関しては以下の記事で紹介していますので、是非合わせてご確認ください。
本記事では、就活エージェントのサービス内容の紹介やエージェントを選ぶ際のポイント、エージェントの効果的な活用方法について解説をしていきます。
本や新聞、ニュース
新聞やニュースでは、常に新しい情報を公開しているため、業界に関わる最新の情報を得ることができます。
その中でも特に、[業界を取り巻く市場の動き][事業展開][業績の見通し][円相場の変動の影響]などを注意して見ることができると直近の各業界の動向を知ることができるでしょう。
また本も業界研究に最適です。
その中でも[業界地図]や[就活四季報]といった本は、さまざまな業界の情報が記載されているため、1冊の本から多くのことを学べるでしょう。
インターネットに載っている情報は、誰でも書き込むことができてしまうため、正しい情報なのか判断できない場合がありますが、本はプロが執筆しているため、信憑性のある情報を得ることができます。
どんな本を読めばいいかわからないという人は、以下の記事を参考にしてみてください。
業界研究をおこなう際の注意点
就活生の中には、どれだけ業界について調べても「まだ調べ足りないかもしれない…」と不安になってしまう人もいるでしょう。
業界理解を深めるための情報収集には[終わり]がありません。
ここでは業界研究をおこなう際、貴重な時間を無駄にしないよう気を付けるべき3つの注意点を紹介します。
業界研究の目的を見失わないこと
業界研究の最終的な目的は[自分に合う企業を見つけること]です。
ただ業界や企業の情報をたくさん集めても、集めただけで終わってしまったら全く意味がありません。業界研究を通して得た情報をもとに、その業界の仕事は自分に合っているのかを考えるようにしてください。
また業界研究を通して得た情報はノートにまとめ、いつでも見返せるようにしておきましょう。その際、各業界同じ項目を調べまとめておくと、簡単に業界の特徴が比較できたり共通点を見つけたりすることが可能になります。
業界研究に時間をかけすぎない
業界研究はあくまでも[自分に合った企業を見つけるための指標]の1つです。
業界研究では時間をかけすぎないよう、全部の業界をまんべんなく調べるのではなく、自分が興味を持った業界のみに絞って情報収取をするようにしましょう。
また業界の情報を集めることだけに必死になってしまうと、その他の選考対策を十分にできない可能性があります。
上記のような状況に陥らないようにするためにも、業界研究をおこなう際はあらかじめ調べる項目を決めるなどして、時間をかけすぎないように注意してください。
アウトプットまでおこなう
どんなに丁寧に業界研究をおこなったとしても、それが就活の中で活かせなければ意味がありません。
再三お伝えしていますが、業界研究を通して得た情報は、ノートにまとめるなどしていつでも見返せる状態にしておきましょう。
またもしもまとめた内容に自信がない場合は、OG・OB訪問や大学のキャリアセンター、就活エージェントなどを活用して第三者の意見をもらうようにしてください。
そしてまとめた内容は、志望動機や自己PRに反映させることができると良いでしょう。
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- 「業界研究のやり方がわからない…」
- 「自分で調べてみたけど業界の理解ができているか自信がない…」
- 「業界研究で調べた内容はどうやって志望動機に反映させればいいの…?」
[業界研究]という1つのプロセスを切り取っても、上記のように就活に関する悩みは人それぞれです。
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